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 『炎炎ノ消防隊』のエンディングで描かれている、ヒロイン・アイリスの過去が可哀想過ぎて、泣けてきますよね。

 キャラクターの持つ過去は、表面上に現れる性格や言動の大きな一因となるので、興味や好奇心を掻き立ててくれますし、キャラに対する思い入れも深くなっていきます。

炎炎ノ消防隊 アイリス 画像

画像引用元:https://fireforce-anime.jp/story/2.php より引用掲載 © 大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課

 例えば、『炎炎ノ消防隊』の主人公である森羅日下部(しんらくさかべ)では、幼い頃に家族を謎の火事により奪われます。ですがその辛さを抱えつつも、火事の真相を突き止めるため、そして、母親に言っていた、「ヒーローになる」、という約束を守るため、特殊消防隊の第8部隊へ入隊し、仲間と共に人の命を脅かす焔人と死闘をくりひろげていく。

 逆境を糧に、真っ直ぐ自分の道を進んでいこうとするその姿はかっこよく、自然と応援したくなりますし、思い入れも深くなっていきます。

 さて、『炎炎ノ消防隊』に登場するキャラクター達には、森羅をはじめ、辛くて悲しい過去を大なり小なり持っているかと思われます。でもそれは中盤か後半辺りで色々と明かされていくのだろうと、キャラの過去話を楽しみに思っていたらですよ、ヒロインの1人であるアイリスの過去を、エンディングでネタバレさせるという演出があったわけです。予想外の事にビックリしたと同時に、このエンディングの完成度・ネタバレ感がですね、最高に良いんです! アイリスの持つ悲惨過ぎる過去から、なぜ彼女が特殊消防隊の第8部隊で活動しているのか、その訳を垣間見ることが出来るように思えます。

 そこで今回は、『炎炎ノ消防隊』のエンディングで描かれている、アイリスの修道院での悲惨な過去にふれつつ、特殊消防隊の第8部隊にて活動している動機について考察してみたいと思います。

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修道院の仲間が人体発火により焼死

 エンディングの冒頭、火事にあった修道院で、幼き頃のアイリスがふさぎ込んでいます。俯いた視線に、誰とも解らぬ黒く焼け焦げた片手。アイリスの頬に涙が伝い、声を上げ鳴く瞬間に場面が変わり、シスター姿の多くの女の子達が映し出される。アイリスを含め、あどけない少女達の修道院の日常が、次々展開されていく。

 ここでもうギュッと心が締め付けられます。火事で死んだのはこの子達なのかと。それを決定づけるように、エンディングでは、アイリスが修道院で全身を炎に包まれた人間達と遭遇します。もう圧倒的な絶望感。アイリスは突然、修道院の仲間達を人体発火によって奪われるという大きな悲しみを背負う事になります。

 幼き頃のアイリスの悲惨な過去を観ていると、こんな辛い事が無ければよかったのに、と思ってしまいます。でも、この辛い過去があるからこそアイリスは、特殊消防隊の第8部隊のシスターとして活躍しているんだと思うのです。

失った仲間達への想いを胸に、アイリスは第8部隊で鎮魂の祈りをささげる

炎炎ノ消防隊  第1話 アイリス 画像

画像引用元:https://fireforce-anime.jp/story/1.php より引用掲載 © 大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課

 特殊消防隊が相手にするのは、燃え盛る炎と、人体発火により焔人となった人間です。これらはアイリスにとって、過去の辛いトラウマです。普通ならこんなものとはもう出会いたくないハズです。でもアイリスはそうじゃない。第8部隊の仲間の活躍で、荒ぶる炎を鎮火するのを見届け、そして彼女自身は、焔人のために鎮魂の祈りをささげる。

 このアイリスの行動に、グッとくるものを感じます。彼女は、炎に焼かれ死んでしまった修道院の仲間達に、何もしてあげられなかった事を後悔しているのではないかと思えるからです。

 アイリスは修道院のシスターであり、悲惨な出来事(人体発火現象等)で苦しみ、心の拠り所を求める人達を救うための役割があります。さらには、第8部隊で行っているような焔人の魂の鎮魂というものあるように思われます。

 現在、第8部隊で活躍するアイリスは、主に焔人の鎮魂のため、立派にシスターとしての役割を果たしています。でも、修道院にいたときの幼いアイリスには、それがまだ出来なかった。シスターとして多くの人の心を救うため、修道院の仲間達と共に日々勉強中だったと思います。でもそんな矢先、仲間達が人体発火に見舞われた。シスターとして未熟であったアイリスは、仲間達に安らぎの、鎮魂の祈りをささげる事ができず、目の前の恐怖、炎から逃げる事しか出来なかった。エンディングでは、炎をバックに、アイリスが必死に逃げる場面が描かれています。そこには雨が降り注ぎ、まるでアイリスが泣いているのを代弁しているかのようです。

 修道院での悲惨な過去を思うと、アイリス自身、炎と人体発火というものに、長い間苦しめられてきたんじゃないかと思います。それでも、特殊消防隊の第8部隊で人体発火に苦しむ焔人の魂の鎮魂という道を選んだ。それは、人体発火で死んでいった修道院の仲間達へ何もしてあげれなかった後悔の想いがあるからだと思うのです。

 またエンディングの終盤で、第8部隊のメンバーが11人映し出される場面の時、最後にアイリスが映し出されると、彼女は強い眼差しで、何かを決意し、両手で祈りの所作をします。ここにも、アイリスが修道院で失った仲間達に対する強い想いが現れていると思います。例え仲間にどんな災難が降りかかろうとも、もう見捨てない、逃げたりしない。仲間のために私は必ず、鎮魂の祈りをささげる。そんな風に感じずにはいられません。

 

――普段はほがらかで、まるで天使のように可愛いアイリスですが、実は悲惨な過去を持っている。でもそれを糧として、シスターとしての道を力強く歩んでいる彼女の姿は、とても凛々しく、心を打たれます。毎話エンディングで流れるアイリスの過去に思いをはせつつ、これからのアイリスの活躍を見届けていきたいなあと思います。

(Edit&Text/おみくじ)

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TVアニメ『炎炎ノ消防隊』

© 大久保篤・講談社/特殊消防隊動画広報課

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