『葬送のフリーレン』のタイトルにある「葬送」には2つの意味があるといいますが、キャラクターの名前はドイツ語からきているとされます。
この作品で使われているドイツ語は、人名などに使われない言葉が多く、中にはドイツ人が違和感を覚えてしまうものもあるようです。
極端な例ですが、日本でいう『ドラゴンボール』の「ブルマ」や「トランクス」に近いのかもしれません。
フリーレンをはじめとする、メインキャラクターの名前はどんなドイツ語が由来となっているのでしょうか。
◆キャラ名の由来になったドイツ語は?
主人公のフリーレンですが、ドイツ語では「frieren」と表記され「寒がる・凍える」などの意味があります。
フリーレンはエルフという種族ゆえ長寿なためか、ドライで心の機微に疎い性格をしています。そんな彼女の性格を表すために「フリーレン」という単語が選ばれたのかもしれませんね。
また、かつて一緒に旅をした仲間たちの由来ですが、まず勇者ヒンメルは「Himmel」と表記され、「空・天国」などの意味があります。作中で彼は寿命を迎えて天国と呼ばれる場所「魂の眠る地(オレオール)」にいるとされています。このことから天国を指す「ヒンメル」という名前がつけられたのでしょう。
僧侶ハイターは「heiter」と表記され「晴れた・朗らか・愉快な」などの意味があります。作中での彼は僧侶なのにお酒が好きで「生臭坊主」と呼ばれていますが、いつも笑顔を絶やしません。「ハイター」という名前はそんな彼の性格を表しているのでしょう。
戦士アイゼンは「Eisen」と表記され「鉄」という意味があります。彼は作中で「ダイヤモンドを握り潰せる」と明言したり怪我した翌日には大岩を担いでスクワットをしたりなど、頑丈な体を持った様子が描かれていました。そんな彼の強さを「アイゼン」という名前で表していると考えられます。
続いて、現在旅をともにしている仲間たちの名前の由来ですが、フェルンは「fern」と表記され、「遠い・遠くにある」という意味があります。彼女は初登場時、一人前の魔法使いになるために長距離魔法を習得しようとしていました。長距離魔法を習得したあとは、魔力探知範囲外からの超遠距離攻撃を得意とし、作中でもさまざまな活躍を見せています。この経験や戦闘方法が名前の由来だと考えられます。
シュタルクは「stark」と表記され「強い・丈夫な」といった意味があります。彼は作中でアイゼンが恐怖を感じるほどの強さを秘めていたり斧を腹筋で受け止めたりなど、強さや頑丈さを持った様子が描かれていました。そんな彼の戦士としての有能さから「シュタルク」という名前がつけられたと考えられます。
現在、別行動をしている僧侶のザインは「Sein」と表記され、「存在する」などの意味があります。彼はかつて冒険に誘ってくれた親友を探すためにフリーレンたちの仲間へ加わりました。彼の親友は戻るといっていた期日までに戻らず安否は不明ですが、彼の名前はそんな親友の安否を示しているのかもしれません。