『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は、シェイクスピアの『テンペスト』と『ロミオとジュリエット』がモチーフといわれることがありますが、これらの作品を参考にしているのなら、ストーリーは今後どのような展開になるのでしょうか?

◆『テンペスト』がモチーフといわれるワケ

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 シェイクスピア作品『テンペスト』と『水星の魔女』は、キャラの名前、ストーリーの大まかな流れ、復讐というテーマが一致しています。

 まずキャラの名前ですが、『テンペスト』に登場する主人公・プロスペローには空気の妖精・エアリアルという手下がついています。これに該当するのがスレッタの母、プロスペラとガンダム・エアリアルです。

 『テンペスト』では、プロスペローは男性として描かれていますが、2010年にアメリカで映画化されたときには女性として描かれ、名前もプロスペラとなっているので『水星の魔女』は、この映画を参考にしたのかもしれません。

 『テンペスト』のあらすじを見てみましょう。プロスペローという男はミラノ大公でしたが、弟に地位を奪われてしまい、プロスペローとその娘は孤島へと追いやられてしまいます。この仕打ちを恨んだプロスペローは、孤島で助けた妖精エアリアルを使い、弟をはじめとする自分を陥れた仇敵へ復讐をします。

 『水星の魔女』も同じく、娘と2人で水星という辺境惑星に追いやられたプロスペラが、仇敵たちを恨み、エアリアルを使って復讐を行なっています。『水星の魔女』が『テンペスト』をモチーフしているといわれているのは、キャラクター名前が似ていたり、復讐がテーマになっていたりするからだと考えられます。

 さらには、本作でシリーズ構成や脚本を担当している大河内一楼氏が、『コードギアス 反逆のルルーシュ』で、ストーリー原案、シリーズ構成・脚本を務めた際、『ハムレット』がモチーフになっているのではとファンの間で噂されました。

 そういった背景があることから、『水星の魔女』のモチーフが『テンペスト』ではないかという説は濃厚だといえます。

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