◆シェイクスピア作品から考察する『水星の魔女』今後の展開

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 もし『テンペスト』をモチーフに『水星の魔女』のストーリーが語られているのなら、最終的にプロスペラは、デリングやモビルスーツ開発評議会といった復讐相手と和解し、研究してきたGUNDフォーマットを手放し、エアリアルを解放するのだと考えられます。

 『テンペスト』は主人公が復讐を行なっていくストーリーですが、最後には仇敵たちの罪を許し和解するというストーリーとなっています。プロスペローは研究していた魔法を捨て、彼は仕えていた空気の妖精エアリアルも解放するのでした。

 この“エアリアルを解放する”とは、“エリクトを自由にする”という意味でもあり、これにはSeason2で新たに明かされた、デリングとプロスペラが協力し密かに進行している「クワイエット・ゼロ」計画が関係してきます。

 プロスペラの思惑通り、計画が成功すればエアリアルに取り込まれたエリクトが自由になり、エアリアルは必要なくなるでしょう。そして、復讐の道具になっていたエアリアルは解放されるのだと考えられます。

 一方、スレッタとミオリネ、2人の今後の関係も気になるところです。

 『テンペスト』のストーリーにそえば、最終的に2人は結ばれますが、もし『ロミオとジュリエット』だったならば、彼女たちには悲しい結末が待ち受けることでしょう……。

 Season1の終盤から距離の開き始めている彼女たち、その関係がどうなるのか今後も注目といえます。

〈文/織部樹  @itsuki_subcul

《織部樹》

平均3ヶ月に1度は仕事の関係で引っ越しを行う住所不安定ライター。夏は海辺、冬は雪山で過ごしつつ執筆を行なっている。好きなものはアニメと音楽と旅。好きな曲を流しながらのドライブと、全国各地のカフェ巡りやアニメの聖地巡礼が趣味。大手出版社のアウトドアメディアでも原稿を執筆中。

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