2017年10月に放送予定であったが「キングレコードの勘違い」により、2018年1月放送開始となった、大川ぶくぶ先生原作のアニメ、『ポプテピピック』。 

放送が開始されるやいなや直後からネットで大きな話題となり、Twitterのトレンドに『ポプテピピック』関連ワードが並び、ニコニコ動画では第1話の再生回数が100万を突破、史上最速を記録するなど、今期アニメではインパクト抜群のアニメとなっています!

ポプテピピック 漫画
画像引用元:ポプテピピック (バンブーコミックス WINセレクション)大川 ぶくぶ (著) 出版社:竹書房

しかし、今作品は公式が自ら「クソアニメ」を自称したり、作内にも目立ったストーリーがないなど、従来のアニメとは楽しみ方が大きくかけ離れているため、見る人を選ぶアニメとも言えます。

そこで今回は、すでに第3話まで放送されてる本アニメをまだ見ていない、どう見ればいいのか困っている人へ、その楽しみ方をお伝えいたします。

これを見て、様々な視点から「クソアニメ」を堪能してみましょう!

※作品をあまり知らない方へお伝えしますが、今作品に対する「クソアニメ」という呼び方は、蔑称ではなく賛辞ですのでご注意ください。

『ポプテピピック』とは?

『ポプテピピック』とは、大川ぶくぶ先生が「まんがライフWIN」に掲載している漫画です。2回ほど打ち切りにあい現在サードシーズンが公開中です。

なお1度目の理由は明らかになっていませんが、2回目の打ち切りは「作者が自力で海外から帰ってこれなくなった」と明言されています。

ポプテピピック DVD第1巻
画像引用元:ポプテピピック vol.1(DVD)販売元:キングレコード

中学二年生で背が短い方のポプ子と、同学年で背が高い方のピピ美の二人によるストーリーのない作品であり、主に80年代〜90年代に刺さりやすいネタやパロディ(後述)、時事ネタを中心に話が展開していく、ほぼなんでもありと言った方が早いと思える内容となっています。

後述する突飛なセリフや単行本の表紙で中指をつき立てる衝撃的な絵が話題となりました。

その内容は連載から間も無くネットを中心に広まりました。

有名なネタとしては、

NEW GAME!』の主人公の涼風青葉の発した有名なセリフ「今日も一日がんばるぞい!」をそのまま使い、「私が言い出したことになんねーかな」と身も蓋もない発言。その後も漫画で多用する。

http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/popute/popute-003/13309/

シーズン1が打ち切りにあった時は「竹書房ゥァアーッ!」と鬼のような形相でビルを破壊。

しばらく後、竹書房の本社が近くにある飯田橋駅の案内広告で「竹書房!? 破壊したはずでは……」と続く。

http://mangalifewin.takeshobo.co.jp/rensai/popute/popute-015/15107/

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1609/02/news115.html

漫画内で単行本を出さないことに怒りの叫びをあげ、反応がないのをいいことに竹書房の看板に「指定暴力団」と落書きをする。

そして現実世界で「竹書房」と検索すると、関連ワードに「指定●●団」が出てくる被害を受ける。

その他「クソクソクソクソクソクソ」、「さてはアンチだなオメー」などといった数々の名言(迷言?)を生み出しました。

ファンによるオマージュも多く、原作は知らないけどそのセリフは知っているという方も多いのではないでしょうか?

アニメ第1話で起きた衝撃とは?

満を持してついに放送された第1話ですが、上記でも伝えた通り数多くのインパクトを植え付け、視聴者の度肝を抜きました。

さて第1話で何が起きたのかを見返してみましょう。

◆オープニングから全く違うアニメが始まる

初めに現れたのは、『ポプテピピック』には全く登場していない少年、平大地くんでした。

そのままポプ子、ピピ美は出演しないまま『星色ガールドロップ』のタイトルとともに、ドロップシスターズという作中のアイドルグループが歌う展開に。

初見の人は「え、見るアニメ間違えた?」と思うでしょう(というか私がそうでした)。

実はこの『星色ガールドロップ』は、『ポプテピピック』の第1シーズンが終わり、打ち切りから復活した時に始まったウソ漫画が原作となっています。当然原作者はぶくぶ先生。

原作を知っている人からすれば、もしかして……と勘ぐっていたかもしれないですね。

◆突如登場するポプ子。そしてその声が…

オープニングが終わり、『星色ガールドロップ』の第1話タイトル「君だけに教えるよ!」と出てくるやいなや

教えねぇ〜よぉ?!

と、中学2年生の声とは思えない渋い声でタイトル画面をつき破って出てきたポプ子!

ポプテピピック ポプ子
画像引用元:POP TEAM EPIC 【期間限定アニメ盤】 上坂すみれ  販売元:キングレコード

その後『星色ガールドロップ』の面影は何処へやら。ピピ美も登場し、原作そのままのようなポプテワールドに入っていきました。

そして驚いたのは、ポプ子とピピ美の声を担当する声優陣。

放送前のキャスト公開の時は、

・ポプ子:小松未可子さん

・ピピ美:上坂すみれさん

と表記されていたにもかかわらず、第1話で登場したのは

・ポプ子:江原正士さん

・ピピ美:大塚芳忠さん

という謎の豪華メンバー。お二人ともすでに還暦を超えた大御所なのに……。

その力強い声で「あたしポプ子、どこにでもいる中学2ねんせ”ぇ”ぇ”!!!」と叫ぶ江原さん、可愛らしい声で「いっぱいちゅき♡」と言わされる大塚さんに、視聴者の腹筋は見事に破壊されました。

実はこの2人、原作で「自分に声が付いたら?」という話題の際に上がっていたことがあり、同じく原作を知っている人にはニヤリと来たネタでした。

まぁ、まさか本当にやるとは思っていなかったでしょうが……。

◆これ30分…と思いきや再放送!?

『ポプテピピック』の放送枠は30分でありながら、内容は複数の制作会社(個人クリエイターも)によるショートアニメの連続。

中でもファミコン風の映像と音楽の演出である山下諒さんや、不気味な絵でありながらも原作の内容を踏襲したAC部、冒頭にイラストレーター? と思われるフランス人の短い解説と、フランス人女優によるショートストーリーを展開するJAPON MiGNONと、どれも個性の強すぎる内容ばかりでした。

その放送内容から「これが30分続くのか……」という視聴者の思いが、上記の「これ30分」がツイッターでトレンド入りする事態に(実際にはもう少し後だったかもしれないです)。

しかし放送から約14分ほどでまさかのエンディング。

テーマ曲、「POPPY PAPPY DAY」は『プリパラ 2nd Season』で共演する渡部優衣さんと牧野由依さんが担当。

その後は『星色ガールドロップ』の主役を演じる小倉唯さんによる『星色ガールドロップ』の次回予告で終わる……のでしたが・・・。

〈再放送〉と右上にテロップが付いた中、第1話と全く同じ放送が再開された!

もはやわけがわからないよ・・・な状況でした。

「もしかして少しだけ中身が違うのでは?」

と勘ぐった視聴者は多かったかと思います。しかしその期待を裏切るように、放送の内容や構成は、最初に放送されたものと全く同じだったのです(一部シーンに字幕が付いたなど、僅かながら差はあり)。

ただ、ひとつを除いては。

◆ 声が変わった‼︎

また大御所声優の怪演技が見られるのか…と思った矢先、ポプ子の冒頭のセリフ「教えねぇ〜よぉ?!」の声が全然違っていたのです!

なんと、再放送ではポプ子に三ツ矢雄二さん、ピピ美に日高のり子さんという、往年の人気漫画『タッチ』の主演2人に変わっていました。

内容は全く同じであれど、声優さんによる演技は全く違うことで更なる反響を呼びました。

なおエンディングの担当も変わっており、今度はそれぞれ『アイドルマスター』、『アイドルマスター シンデレラガールズ』でプロデューサー役を演じた赤羽根健治さん、武内駿輔さんが担当していました。

これがまさに「一粒で二度美味しい」なのでしょうか…?

なお余談ですが、前半エンディングを務めた渡部優衣さんと牧野由依さんも(別作品ではありますが)『アイドルマスターシリーズ』のアイドル役も演じていたりします。

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