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 アニメの放送が始まる前から大きな話題となっていた『ポプテピピック』。

 その大胆な番組構成や、若手〜ベテラン・大御所まで数多くの声優さんを起用し、あらゆるファンを獲得していった本作品は、まさに2018年冬アニメの代表と言っても過言ではない人気ぶりを博しました。

 その中で、私が気になったのは「『ポプテピピック』ってほんとにクソだったのかな?」ということ。正直言うと、アニメ内でも「クソ4コマ」と自称しているので「クソ」で間違いはないんでしょうけれど、これはあくまでネタとして言っているだけであって、その他アニメファンから呼ばれる「クソアニメ」とはちょっと違うところがありました。

 今回はあえて「クソ」だと分かっていながらも、『ポプテピピック』というアニメは本当に「クソ」だったのかをクソ真面目に考えてみました。

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30分番組なのに15分×2構成は驚いた…

 アニメを観てまず最初に「クソ」と言えるのは、30分番組にもかかわらず「前半にやったアニメを再放送という形で2回放送した」部分。一見手抜きでは? と思うかもしれませんが、制作スタッフはあえて再放送で他の声優さんを起用することで、その話題性と「一粒で二度美味しいアニメ」を生み出したのです!

 前半後半が同じ内容であっても声優さんが違うことで飽きが来ない(一部は違う時もありましたが)。演出をうまく利用しているなぁと感じました。

 その分、声優さんは「原作を読んでも全く役作りできなかった」「最初はオーディションだと思っていた」など、アフレコでの苦労が多かったようです…

 名作アニメの声優でタッグを組ませた回は数多く(第1話『タッチ』や第12回『ガンダムシリーズ』、第9話やエンディング含め『アイドルマスターシリーズ』など)、声優ファンとしてはこの上なく楽しめるアニメだったという感想です。

 15分相当のアニメの制作費と声優さんのギャラのどっちが高いのかが個人的には気になりますが(笑)。

アニメーションだけではない演出の数々

ポプテピピック vol.2(Blu-ray)

画像引用元:ポプテピピック vol.2(Blu-ray)販売元:キングレコード

 『ポプテピピック』の話題性は声優さんだけではありません。

 懐かしさ漂うファミコン調の絵と音楽でキャラクターを表した8bitパートの山下諒(やましたまこと)さん、第2話の「恋してポプテピピック」と第12話の「心の大樹 合唱版」で羊毛フェルトのコマ取りアニメを担当したuchu people、全話を通して参加し、第7話ではメインを担当した「ヘルシェイク矢野」の紙芝居を演じたAC部など、様々なクリエーターを起用した、作画や声優だけではない演出も大きかったと言えます。

 その他第2話ではモノマネを求められた声優さんのアフレコ現場が映し出されたり、第11話の後半では稲川淳二さんのモノマネで有名なBBゴローさんが実写で解説を務めるなど、実写パートも散見されました。

 あとは第12話エンディングで蒼井翔太さんが実写でアニメ内に登場、後半ではエンディングに合わせてダンスも披露していましたね。

 アニメーションだけじゃないのかよ!

 アニメーションだけじゃないとなると、「本当にアニメなの?」と疑問に思ってしまうところもあるのですが、『プリティーリズム』や『映画版妖怪ウォッチ』など、昔から現在でもアニメ内に実写を取り入れるケースは多いので、ここに関して言えば『ポプテピピック』に限った話ではないと思います。

 アニメ制作会社のシャフト作品(『さよなら絶望先生』や『化物語』など)は実写を入れた表現が特に多いですしね。

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素材をどう使うか? というクリエイターの実験場

ポプテピピック もう発火なんてしない モバイルバッテリー

画像引用元:ポプテピピック もう発火なんてしない モバイルバッテリー
販売元:マリン・エンタテインメント

 『ポプテピピック』という作品自体がなかなか掴みづらい内容であるだけに、制作会社もかなりの苦労をされたのではないかと思いますが、その結果として見えたのが、この実写を含めたショート形式のアニメのようです。

 ここにはプロデューサーの須藤孝太郎さん(以下、須藤P)の意志が大きかったことが、アニメイトタイムズのインタビューにて語られております*1

 須藤P自身も原作を「哲学」と表現しているこの作品をどうアニメに落としこむかでかなり難儀になっていたそうですね。

 各パートについては各々クリエイターの方々にお任せしていたということもあり、クリエイターにとっては「こういう風なことをしたい!」といういわば実験場のような様相になったのではと思いました。

 ストーリーやキャラクター設定がほぼ存在しない作品であるが故に、表現の枠が無いに等しい=どんな表現をしても『ポプテピピック』と呼べるようになったと言える異色なアニメといえるのではないかと考えられます。

中身はクソだが、アニメとしては至高の作品!

 最後まで『ポプテピピック』の表現についてを色々とお伝えしてきましたが、アニメの中身については何も語っていませんでした。だって正直言うと、中身無いんですもの……(笑)。

 冒頭でも言いましたが、やはり原作者ともども「クソ」と言っていますので、『ポプテピピック』はやっぱり「クソ」なんだと思います。ただ、「『ポプテピピック』というアニメ」で言えば、様々なクリエイターが各々試行錯誤して(そして多分好き勝手にやって)作られた至高の作品であり、その完成度ぶりは、ネタでも「クソ」と呼ぶのがおこがましいくらいだ! と言いたいレベル。

 こんな表現があるんだと教えてくれたクリエイター陣や、あえて製作委員会方式を取らず一社で責任を背負ったキングレコード社には敬意を表したいです。

 残念なのは、インタビューで須藤Pが言っているように2期や劇場版はやらないということ。確かに色々(須藤Pがさらに頭を下げたり予算だったり)考えると、今後アニメなどのプロモーションは難しい点がありそうですよね……。

 とはいえ、個人的には『けものフレンズ』のように今後有志のクリエイターがYoutubeやニコニコ動画で二次創作を繰り広げていくことはできそうだなと感じております。

 今後こういったいろんな意味で突出したアニメが世に出るのはなかなかないかとは思いますが、いずれはまた『ポプテピピック』のような「クソ」アニメを見られたらなぁ、と思います。

Text/頭皮ぱっしょん Edit/ぐら)

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2018年冬アニメ記事

*1参照URL:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1517584766


TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト

©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

タイトルおよび画像の著作権はすべて著作者に帰属します
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