10人組アイドルグループ・点染テンセイ少女。の7thワンマンライブ『嘘つきコックと誘惑ディナー』が4月17日(木)、ヒューリックホール東京で行われた。

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 彼女たちはこれまでも幾度となく単独ライブを重ねてきたが、「ワンマンライブ」と冠したステージは、2024年4月25日(木)の川崎クラブチッタ以来、丸1年ぶりとなる。また、今回のライブはグループ初のホール開催でのワンマンライブとなった。

 ここでは、そのライブのオフィシャルレポートを紹介していく。

〈以下、原文ママ〉

 今回のライブで、個人的に最も注目していたのが、“ホール”という特別な空間での開催だった。これまでのワンマンライブはライブハウスであり、開催するたびに確実にスケールを大きくしてきた。また点染テンセイ少女。のワンマンライブで特徴的な点では楽曲のパフォーマンスの他に“朗読劇”がある。ホールという空間で彼女たちの朗読劇がどうファンに届くのか期待を胸に会場へと急いだ。

 11階まで向かうエレベーターは満員で、そのほとんどの人が11階へ。降りた瞬間、ヒューリックホールの入り口から伸びる長蛇の列が目に飛び込んでくる。その光景がまさに今の点染テンセイ少女。を物語っていた。筆者も会場に入り席を探す。開演15分前にもかかわらず多くの席が埋まっていた印象であり、その後も次々に客席に入ってくる。この時点で今回ワンマンライブの成功を確信した。

 会場が暗転し、SEが流れ出し1年ぶりのワンマンライブの幕が開いた。

 メンバーが定位置に着いた瞬間、あのセリフが頭に浮かんだ。「こ、このフォーメーションは…!」。そして、1曲目『スターストーリー』が始まる。星を描く振りが印象的なこの楽曲が響き渡ると、フロアは一斉に総立ち。ペンライトが色とりどりに輝き、ホールは一瞬で異世界になる。

 そのまま『ぼくらの夏休み』『言っとくけど、この感情は恋じゃないからっ!』。そして『泡恋メランコリック』に。この曲は、同じ事務所のバブルバビデガム!!から引き継がれたものだが、点染テンセイ少女。としてのカラーに彩られていたのは印象的だった。

 そして、ステージが暗転し、朗読劇パートへ。

 舞台は“la boussole”という名の不思議なレストラン。人生に迷った者だけがたどり着ける場所。そこに迷い込む主人公(麗シュウ)が、料理を通して別の人生を“転生”する。

 高校時代、就活、そして実家。誰もが通る“もしも”の世界。自信を持っていたことが否定されたり、うまくいかない現実に押し潰されそうになったり…。それでも、母のひとことが心を救ってくれる。“誰かにとっての特別である自分”に気づいた瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。

 朗読劇の合間に挟まれた楽曲、『文学少女のティータイム事件簿』や『One Flower』、そしてユニット曲『空想プロジェクター』が物語に彩りを添えていた。

 朗読劇後、懐かしい旧SEとともに、ライブは後半戦へ。

 『キミがスピカ』から始まり、再びフロアの熱量が上がっていく。『チグハグ Q&A』『アネモネ白書(リアレンジver.)』と続き『夢雫』に。この曲は動画撮影可能タイム。ファンが一斉にスマホを構え、この瞬間を記録に残しながら、記憶としても焼き付けていた。MC後の『虹彩エフェクター』で1段ギアを上げることができるテンテンの真骨頂ともいえる楽曲、『終電終恋ラプソディ』ではラストの英語パートをフロアも合唱し一体感もマックスのまま本編ラストの『ア・ビ・バ〜I’ll be back〜』になだれ込んだ。

 メンバーが挨拶の後、アンコールも発動。色とりどりに揺れるペンライトとともにメンバーの再登場を願う「アンコール」の声がホールにこだまする。

 その中、スクリーンに突如重大告知動画が。映し出されたのは、カラオケボックス。コハクカーニバルがおもむろに歌い始めたのはORANGE RANGE『O2』。 一瞬唖然とするフロアだが、2025年9月17日(水)にSpotify O-nest/2025年11月20日(木)にSpotify O-Crestでの単独公演決定が発表され、その講演タイトルは両会場の『O』から取った『-O2-』。コハクカーニバルがORANGE RANGE『O2』を歌った理由がつながった瞬間だった。

 さらに、新曲『おきゅぃんっ!』のリリース、そして全国のメイドカフェ/コンカフェを巡るツアーの発表。

 そして、ついに8thワンマンライブの開催も発表された。会場は Zepp Shinjuku (TOKYO)。日程は2026年4月23日(木)。タイトルは『クラゲ鉄道、エソラ行き』。この瞬間、会場が“歓喜”で爆発した。重大発表後のMCでは、アオハルラムネが自分たちが今このステージに立つために支えてくれたスタッフ・関係者・すべてのファンに対して感謝を述べ、これからの飛躍を誓う。

 そして、本当に今回のワンマンライブの最後の1曲『プールサイダー』。

 この曲は点染テンセイ少女。から魔法のようなこのホールから現実世界に戻るみんなに対しての応援歌に感じずにはいられなかった。

 ホールという今まで無い環境でのワンマンライブ。柔らかな椅子に座り質の高い朗読劇を見ていた自分は、一瞬今この空間がアイドルのワンマンライブだったということを忘れてしまうような何とも言えない上質な体験だった。

 Zepp Shinjuku (TOKYO)という目的地向けて、点染テンセイ少女。とまた1年間旅をしていきたい。

◆セットリスト

M01 スターストーリー
M02 ぼくらの夏休み
M03 言っとくけど、この感情は恋じゃないからっ!
M04 泡恋メランコリック
M05 文学少女のティータイム事件簿
M06 One Flower
M07 空想プロジェクター
M08 キミがスピカ
M09 チグハグ Q&A
M10 アネモネ白書(リアレンジver.)
M11 夢雫
M12 虹彩エフェクター
M13 終電終恋ラプソディ
M14 ア・ビ・バ~I'll be back~
EN. プールサイダー

◆公式Webサイト&SNS

2021年4月23日デビュー。

ライトノベルの世界観をコンセプトにした"誰か"の物語を歌うアイドルグループ。疾走感あふれるエモーショナルオルタナティブロックが誰もが通った青春を彷彿とさせ、ノスタルジックな世界に染め上げる。

毎月開催される「超早朝ワンマン」は180名以上 動員する他、富士山から都内までの道程をメンバーでつなぐ、100km駅伝など様々な企画で話題を呼んでいる。

メディアでは、2022年4月からは千葉テレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉の3局同時放送される朝の情報番組にて冠レギュラーコーナー担当する他、キー局でのタイアップを多数担当し、音楽番組にも出演する。

2026年春、Zepp Shinjuku(TOKYO)にて、ワンマンライブが開催される。

▼公式Webサイト

https://www.tensentenseisyoujo.com

▼X(旧Twitter)

https://x.com/tenten_info

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