ディオの息子が集まったことで盛り上がりを魅せた『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン(以下、第6部)』ですが、第5部の主人公、ジョルノ・ジョバァーナは姿を見せませんでした。

 彼がフロリダに現れなかったのは、「あのギャングの影響」があったからと考えられます。

 もしあのとき彼が登場していたら敵、それとも味方……どちらになっていたのでしょうか?

◆ジョルノがフロリダに現れなかったのは「ギャングの道」があったから?

©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT

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 ジョルノがプッチ神父の前に現れなかったイチバンの理由、それは彼がたびたび発している「このジョルノ・ジョバァーナには“夢”がある!」というセリフが関係していると考えられます。そう、ジョルノにはほかのディオの息子たちにはない生きる目的「ギャング・スター」になるという大きな夢があります。

 ジョルノの異母兄弟である3人(ウンガロ、リキエル、ドナテロ・ヴェルサス)は不幸な幼少期を送っていたため歪んだ性格の持ち主となってしまい、生きる喜びや目的といったものがありませんでした。そんな彼らはきっとディオの生命力に救いを求めて引き寄せられたのでしょう。

 ジョルノも同じく不幸な幼少期を過ごしていましたが、彼には大きな転機が訪れていたのです。それは作中でも語られている、あるギャングの男との出会いです。

 見知らぬギャングの男の命を助けたことで、彼はジョルノに恩を返すと約束。ジョルノの義父による虐待や近所の子供たちからのイジメを解決し、彼に一人の友人として対等に接し見守り続けたのです。ジョルノはそんな男から人を信じることをはじめて学び、彼の「仁」の姿に生きる意味と正義を見出しました。

 このことからジョースター家特有の正義の輝きの中にあるという「黄金の精神」に目覚めたジョルノ。だからこそ、ディオの負の生命力にも引かれずフロリダに現れなかったのでしょう。

 ギャングの男との出会いがなければ、ジョルノもほかの3人と同じ歪んだ性格の持ち主となり、徐倫たちの前に敵として立ちはだかっていたかもしれません。

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