◆ブチャラティの「汗の味で嘘が分かる」設定はなかったことに?
ブチャラティは、はじめてジョルノに会ったとき、顔を舐めて「この味は! ウソをついてる味だぜ」と、汗の味で嘘を見抜きます。
しかし、この特殊な能力がその後のストーリーで生かされた場面はなく、もちろんスタンド能力ともまったく関係ありませんでした。
この行為はブラフだったのでしょうか? その割にブチャラティにはかなり自信がありそうでしたし、実際にジョルノはウソをついていました。
もし本当にウソを見抜けるのなら、ティッツァーノのトーキング・ヘッドによって、ナランチャがウソしか言えなくなったとき、汗を舐めていれば起こっている事態をすぐに把握できて、苦戦することもなかったでしょう。
ナランチャ自身はウソをついている自覚がなく、舌に取り付いたスタンドの力でウソを言わされていたので、汗を舐めても見抜けなかったのかもしれません。
ただ、明らかにナランチャの様子がおかしく、言っていることも矛盾していたので試してみてもよかったのではないでしょうか。
登場シーンではまだ不気味な存在であったブチャラティですが、その後、すぐにかっこいいリーダーキャラというイメージを確立しています。そんな彼に男の顔を舐めさせるというのはシュールすぎるので、むしろ二度とやらなくてよかったといえるでしょう。