◆乙骨が宿儺に勝利するには?

 乙骨が宿儺に勝利するには、彼が狗巻から受け取ったもの・模倣した術式・領域展開の3つが鍵を握っているでしょう。

 まず、乙骨が狗巻から受け取ったものについては、「第222話 予兆」で伏線が張られています。乙骨は宿儺によって切断された狗巻の腕について狗巻自身と話しており、その時に彼は「………ありがとう 使わせてもらうよ」と言っていました。

 話の流れから、おそらく乙骨は切断された狗巻の腕を受け取ったと考えられます。目的は狗巻の術式である呪言を模倣するためだと思われますが、彼はすでに石流や烏鷺との戦いで呪言を使用していたことから模倣済みのハズ。それなのに受け取ったことを考えると、もしかしたら、より多くの部位を取り込むことで模倣した術式の能力が上がるのか、模倣した術式の使用に回数制限があることが考えられるでしょう。できれば前者であってほしいですが、乙骨の術式はまだ謎の部分が多く、後者の可能性も捨てきれません。

 次に、模倣した術式については、能力次第で乙骨の実力が大きく化けるでしょう。以前、九十九が羂索と対決した時に複数の術式の所持について「乙骨君のように外付けでもしない限り脳のメモリがはち切れる」と心中で語っていました。このことは言い換えれば乙骨が模倣した術式をいくらでも所持できると考えられます。

 もしかしたら、天使や日車、秤など高専側の術式は軒並み模倣しているだけでなく、五条の遺体を回収していることから、無下限呪術を模倣している可能性もあります。その場合、六眼まで模倣できるのかが鍵ですが、もしできるのだとしたら五条を超える強さを秘めているかもしれません。

 最後に、乙骨にはまだ領域展開が残されています。彼の領域展開については、発動の際の掌印しかまだ明らかになっていません。乙骨の掌印はおそらく荼吉尼天(だきにてん)のように見えますが、荼吉尼天の起源であるインドのダーキニーは人肉を食べる魔女と言われています。

 このことから、おそらくリカに関係している領域だと考えられます。リカの完全顕現や模倣した術式の使用は彼女と接続している時と制約されていますが、もしかしたら、領域内では無条件にリカの完全顕現や模倣した術式を使用できるのかもしれません。

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 ──五条が敗北した今、乙骨は高専側の最高戦力のハズ。いまだに謎が多い彼の実力や能力ですが、これまで張られた伏線や術式、領域展開が“呪い”の王と女王の戦いの命運を握るでしょう。

〈文/林星来 @seira_hayashi

《林星来》
フリーライターとして活動中。子供の頃から培ってきたアニメ知識を活かして、話題のアニメを中心に執筆。アニメ以外のジャンルでは、葬儀・遺品整理・金融・恋愛などの記事もさまざまなメディアで執筆しています。

 

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