アニメ『鬼滅の刃』に登場する鬼殺隊には、それぞれに人語を話す鎹烏(カスガイカラス)が宛がわれています。
にも関わらず、我妻善逸にはカラスではなくスズメがついていますよね! 可愛いけども!!! スズメなので「チュンチュン」としか鳴けず、意思疎通とままなりせん。なのになぜスズメ!? と気になっている人は多いのでは?
そこで今回は、「なぜ善逸の鎹だけスズメなのか?」を真面目に考察してみました。
鎹烏とは?
まずは、鎹烏についてざっくりまとめると……、鬼殺隊は全国に散らばって活動しているため、通信手段の構築は必要不可欠です。しかし、炭治郎や善逸が生きているのは大正の時代なので、電話やメールなんて普及していません。そこで、使われているのが鎹烏なのです。鎹烏は伝書鳩のような役割ですが、手紙を運ぶのではなく、直接カラスが人語を話すことで任務を伝えています。
スズメは人語を話せないのにどうやって善逸に任務を伝えているのか疑問ですよね。第11話でなぜか炭治郎はスズメの言葉が理解でき、スズメが「善逸がずっとそんなふうに(任務に)行きたがらないし、女の子にすぐちょっかい出すし、イビキもうるさくて困ってる」と言っていました。このことから、スズメは話すのではなく伝書鳩のように手紙などで任務を伝えていると考えられます。
聴覚が特化している善逸に配慮した?
善逸は、普通の人より優れた聴覚を持っていますよね。
そんな耳が良すぎる善逸にとってカラスの鳴き声は甲高く煩すぎるため、スズメになったのではないでしょうか。意思の疎通ができないのは、単純に相性が悪かっただけだったりして(笑)。
カラスが不足していた?
鎹烏は鬼殺隊一人につき一羽は必要です。そんなにたくさんカラスを集めるのも育てるのも大変ですよね。だから不足を補うためにスズメが採用されたのではないでしょうか。
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伏線の可能性
逢魔が時の別名に“雀色時”という言葉があります。逢魔が時は、昔から鬼や妖怪と遭遇する時間であると考えられてきました。さらに雷もまた不吉なイメージがあるので、雀・鬼・雷すべてに関係している善逸の身近なところ(例えば家族とか)で、不吉なことが起こるような・・・そんな伏線につながっている気がします。
――なぜ善逸の鎹だけスズメなのかを考察してみましたが、いかがでしたか? 難しいことを考えてみましたが、実は単に善逸にはスズメがピッタリだろうという原作者の遊び心なのかもしれませんね。
かく言う私も善逸とスズメのコンビは大好きなので、今後の活躍を期待しながら観ていこうと思います♡
(Edit&Text/魔法使い鳥々エリー)
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