今春、新たなバットマンの映画が“アニメ”として公開されます。
'17年4月1日公開の『レゴバットマンザ・ムービー』です。
バットマンはバットマンでも本作のバットマンはレゴ!
バットマンやジョーカーはもちろん、町や乗り物から海に炎まですべてがレゴブロックで出来ています。
アメリカでは、興行収入ランキングで2週連続1位を獲得する大ヒット映画となった本作は、私の居る中国でも日本より一足先の3月3日に公開がスタート。せっかく中国に居るのだからと、早速、観て来たわけなんですが、
これがすっごい良かったのですよ!
その気持ちを是非皆様にお伝えしたい!
そんなわけで『レゴバットマンザムービー』について今回はお話させてください。
笑えて熱い!エンターテイメント大傑作!
本作『レゴバットマンザムービー』は万人にオススメできるエンターテイメント作品。
大人でも笑えるような尖ったギャグも満載で楽しいし、かと思えばバットマンの軽快で華麗なアクションも、レゴでありながら見事に再現。しかも、クライマックスでは熱いドラマも盛り込まれていて、エンターテイメント作品としてまさに間違いない要素がつまった映画となっております。
海外のCGアニメ映画に対し、ディズニーやPIXAR作品以外は敷居を高く思っちゃう人も多いのではないかと思いますが、本作は大丈夫です。しっかりみんなが楽しめる作品です。
バットマンを知らない人も知ってる人も・・・
“みんなが楽しめる”なんて言って、「バットマンもレゴもあまり知らない人も楽しめるか?」といえば、実はそれに対してもYESです。
バットマンはこんな人なんですよ、ということが自然にわかるような作りになっていてバットマンビギナーも問題なし。レゴ世界のバットマンという存在の物語なので初めてのバットマン体験という人でも予習なしできっと楽しめることでしょう。
レゴブロックをあまり知らないという人も、むしろ「こんなブロックまであるんだ!」という驚きや発見ができ、なおいっそう本作を目で楽しめることと思います。
一方で、バットマンをよく知っているという人にも、オススメです。物語の軸を邪魔しないようなポイントの随所でバットマン関連の様々なギャグや演出が盛り込まれています。
私もバットマンに対して特別詳しいわけではなかったのですが、昨今の実写版バットマンの映画で出てきたキャラクターや、カートゥーンネットワーク(アニメ専門チャンネル)で放送されていたバットマンのアニメシリーズなどで見覚えのあるキャラクターが続々登場してくる様に、非常に興奮いたしました!
レゴだからこそ!驚きの展開も!
そして、ネタバレは避けておきたい点なので具体的な内容は挙げられませんが、“レゴ映画だからできた”の驚きの展開にも要注目です。
この『レゴバットマンザムービー』には、スピンオフ元の『レゴ(R)ムービー』というアニメ映画があります。
この作品では、登場キャラクター自身がレゴを組み替えて新しい物を生み出したり、クライマックスではレゴブロックという存在がどうあって欲しいのかというメッセージも汲み取れるような驚きの演出が用意されていました。
そして続く今回の『レゴバットマンザムービー』。今回も『レゴ(R)ムービー』とはまた違った、「その手があったか!」と思えるような、レゴだからこその驚きの展開が用意されています。『レゴ(R)ムービー』をすでに見たことがある人も、今回はどんな隠し玉が飛び出すのか乞うご期待です。
しっかりレゴ映画であることに意味が乗っているところが素敵です。
<PR>
大丈夫か?日本ローカライズ
そんな素敵な『レゴバットマンザムービー』ですが、日本公開に対して悪い意味で気になる情報もあります。
日本の吹き替え版では芸人の小島よしおさんがロビン役を務めたり、おかずクラブのお二人が参加するなどの情報が発表されております。それ自体はよくあるローカライズ展開ではあるものの、起用理由として、
(ロビンの姿を見て)真っ先に小島さんの存在を思いつきました(笑)。『そんなの関係ねえ』という小島さんのギャグを受け継ぐハチャメチャなロビンは、大人も子供も必ず楽しんでいただけるキャラクターに仕上がると確信しています!」
「マライア・キャリー演じる女市長は“セクシー芸人”オカリナさんに演じていただくのがベストだと考えました。また、ゆいPさんの『これがお前らのやり方か』と発言したときの顔が忘れられなくて……。この方にポイズン・アイビーを演じていただけたら、一体どんなキャラクターになるのか興味が沸いた」
引用元:お笑いナタリー<小島よしお「レゴバットマン」吹替版ですぐパンツ脱ぐキャラ、おかずクラブも参加
http://natalie.mu/owarai/news/219454
と、配給のワーナーブラザーズ映画が発表し、この起用理由が100%ではないであろうものの、安易な起用理由のコメントに不安な気持ちにさせられます。
さらには小島よしおさん演じるロビンが、原版にない「オッパッピー」という持ち芸を披露する台詞が用意されているとも発表され、否定的な意見もTwitterなどで散見できる状態です。
日本では、海外アニメのヒットが困難である状況は確か(ディズニーなどは例外)なので、どうにか集客したい気持ちも分かるので、一概に非難ばかりはできません。ですが、すでに原版を鑑賞してみて、オリジナルの状態でも十分万人が楽しめるポテンシャルを秘めた作品だと実感しましたので、是非これらの報道にネガティブな意見を持ってる人たち向けにも、
「字幕版のスクリーンを相当数割いてくれたらいいなぁ」
とも思う次第です。
個人的には’17年のベスト級の一作だと思っているぐらい、大好きな作品です。
今春は多くの大作アニメ映画が目白押しとなっておりますが、私からはぜひ、
この『レゴバットマンザムービー』を推させてください!
(Edit&Text/ネジムラ89)
◆関連する記事
ワーナー ブラザース ジャパン オフィシャルサイト
© 2017 Warner Bros. Japan LLC