2020年春から放送されている『LISTENERS リスナーズ』は、MAPPA製作によるオリジナルアニメになります。
<画像引用元:https://listeners.rocks/ より引用掲載 ©1st PLACE・スロウカーブ・Story Riders/LISTENERS製作委員会>
オリジナルアニメは、放送中にネタバレがなく、リアルタイムで作品を楽しむことができる点がいいですよね。
しかし、オリジナルアニメは、完成度の高い作品と低い作品に別れがちでもあります。
せっかく毎週観ていたのにつまらない作品だとガッカリですよね。
そうならないためにも、オリジナルアニメは注意深く評価を見定めたいところです。
今回は、そんなオリジナルアニメの中でも今季最も期待されている『LISTENERS リスナーズ』が、どんなポイントに注目を集めているのかを説明していきます。
ボーイ・ミーツ・ガール×音楽×ロボット!? ロックな音楽と共に繰り広げる冒険
<画像引用元:https://listeners.rocks/story/track01 より引用掲載 ©1st PLACE・スロウカーブ・Story Riders/LISTENERS製作委員会>
『LISTENERS リスナーズ』はプレイヤーに憧れる少年エコヲ・レックと、記憶を失ったプレイヤーミュウの2人がミミナシと呼ばれる化物の存在する世界で冒険し、成長する姿を描いた物語です。
この世界にはミミナシと呼ばれる謎の化物が存在し、それに対抗できる唯一の存在としてプレイヤーがいます。プレイヤーは、体内にインプットジャックと同じ様な刺し口があり、それをアンプと呼ばれる増幅器に接続することでロボット(イクイップメント)を召喚し、ミミナシと戦うのです。
この物語では、アンプと繋がりイクイップメントを操るプレイヤーと、アンプを開発整備する技術者が2人1組で行動しています。ミュウとエコヲ・レックの関係も同様ですね。
『LISTENERS リスナーズ』の中身を簡単に言えば、ボーイ・ミーツ・ガールと言えるでしょう。この作品の注目ポイントの一つとして、エコヲ・レックとミュウの関係がどのように推移していくのかが上げられますね。
ここまでは、ただのロボットアニメだと言えるのですが本作では、舞台装置にアンプやインプットジャックが登場するように音楽と関係が深い作品になっています。
この作品の魅せ場でもあるイクイップメントとミミナシの戦闘中には、軽快なロックミュージックが流れ、命懸けの戦いというよりも音楽の中で踊っているようです。
アンプが音を増幅させる機械であると同様に、この世界のアンプはプレイヤーが自身の中にある音を奏でる装置として使われていると言えるでしょう。
また、音楽を奏でるプレイヤーの敵が、ミミナシ(耳無し)と呼ばれている点も気になりますね。
この物語と音楽の関係性は、まだ語られていないことも多いので、今後注目していきたいポイントです。
終末世界が舞台か? 気になる世界観
<画像引用元:https://listeners.rocks/story/track01 より引用掲載 ©1st PLACE・スロウカーブ・Story Riders/LISTENERS製作委員会>
『LISTENERS リスナーズ』の世界は、ミミナシによって多くの国が滅ぼされた後の世界になっています。人類はプレイヤーの力によって守られているものの、多くのミミナシの脅威に晒されていると言えるでしょう。
プレイヤーとミミナシの戦いは物語が始まるずっと前から行われており、プレイヤーはミミナシを全滅させる一歩手前までは行っていたようです。
しかし、ミミナシとの戦いの一つであり、最大級大戦において、あるプレイヤーの裏切り行為が行われミミナシ掃討作戦は失敗に終わりました。
その結果、エコヲ・レックの生まれた町、リバチェスタは廃墟同然の町になり、世界中のスクラップが集まる場所となったのです。
リバチェスタと同じ様に全ての町がミミナシの脅威に晒されているわけではないようですが、世界全体としては、ミミナシによって滅ぼされかけています。しかし、ミミナシに対抗できるはずのプレイヤーは掃討作戦が失敗した結果、多くの非難を浴び、自国内に引きこもってしまっているようです。まさに、滅びに向かっている世界と言えます。
ミミナシは強大な存在であり、一般の人間が戦えない以上プレイヤーの力に頼るしかないのですが、この世界では
「プレイヤーになり損なったものがミミナシになる」
「プレイヤーがミミナシを集めている」
などと言われており、過去の失敗と相まって人類はプレイヤーに対していい感情を持っていないようです。
また、プレイヤー自身もミミナシとの戦い、自分たちだけに押し付ける人類に対して不信感を抱いている様子が描かれています。
この終末世界おいて、このような複雑な感情を持ち合っている人類とプレイヤーが今後どのような関係を築いていくのかも、注目していきたいポイントと言えるでしょう。
可愛らしいだけじゃない!! 謎だらけの記憶喪失ヒロイン
<画像引用元:https://listeners.rocks/story/track01 より引用掲載 ©1st PLACE・スロウカーブ・Story Riders/LISTENERS製作委員会>
『LISTENERS リスナーズ』のヒロイン、ミュウはエコヲ・レックが生まれた町リバチェスタに突如として現れた少女です。
とても可愛らしい容姿をしており、真っ白な髪と相まって儚い印象を受けるのですが、性格的には非常に快活な少女と言えます。
しかし、彼女は記憶喪失であり、なぜ自分がリバチェスタにいるのか、また自分が誰なのかも全く覚えていません。彼女の過去を示す手がかりは
「彼女がプレイヤーであるということ」
「彼女が首から下げている真空管は特別なもので、伝説のプレイヤーと関係しているということ」
だけです。
ミュウは非常に謎の多いヒロインと言えるでしょう。
この先の物語に、この少女と謎がどのように関係してくるのか注目していきたいですね。
また、この作品の脚本は『交響詩篇エウレカセブン』のシリーズ構成を担当した佐藤大氏が務めています。そのためか、全体的に『交響詩篇エウレカセブン』と似たような雰囲気を感じることも。特にキャラクターデザインは『交響詩篇エウレカセブン』と同じ系統だと言えるでしょう。
ミュウも『交響詩篇エウレカセブン』のヒロイン、エウレカと同じように不思議な雰囲気を持った少女です。ミュウとエコヲ・レックはエウレカとレントンのような関係になっていくのかもしれませんね。今後の2人の関係に目が離せません。
――いかがでしたか。『LISTENERS リスナーズ』の注目ポイントを知ってもらえたでしょうか。この作品は、まだまだ謎の多いアニメとなっています。また、原作がないので、毎話放送される度に様々な考察が行われるポイントも非常に面白いです。
毎週考察できるのは放送中の今だけなので、この機会にぜひ、『LISTENERS リスナーズ』を視聴してみてはいかがでしょうか。
(Edit&Text/天乃ひる)
©1st PLACE・スロウカーブ・Story Riders/LISTENERS製作委員会