◆『あの花』の脚本を務めた岡田麿里さんが監督を務める
岡田麿里さんは、アニメーション制作チーム、超平和バスターズの一人として『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』、『空の青さを知る人よ』といった秩父を舞台にした青春アニメシリーズの脚本を手がけています。
彼女は、2018年に初監督作の『さよならの朝に約束の花をかざろう』で脚本も兼任していましたが、この映画でも監督のほかに原作・脚本に名を連ねています。
映画『アリスとテレスのまぼろし工場』の主人公は、とある田舎町に暮らす14歳の少年・菊入正宗。ある日、町の巨大な製鉄所が爆発したことをきっかけに町から出るための道が全てふさがれたどころか、時間までも止まってしまい、町の住民はそこに永遠に閉じ込められてしまいます。
いつか元の状態に戻るべく“いつまでも同じ状態を維持する”という習慣が支配する中、ある事件をきっかけに正宗の日々に変化が発生する──というのがこの映画の内容となっています。
岡田麿里さんにとっては監督作こそ今作が2作目となりますが、MAPPAが初めてのオリジナル作品の劇場長編を作るにあたって、彼女とタッグを組むのは実に手堅い選択といえます。