『レイトン教授』シリーズ、『イナズマイレブン』シリーズ、そして『妖怪ウォッチ』シリーズ……と数多くのキャラクターブランドを生み出してきたレベルファイブが、2021年、ついに新たなシリーズを世に送り出してきました。

 その名も『メガトン級ムサシ』!

 2021年10月1日よりTVアニメシリーズが始まり、ゲームシリーズや玩具などこれまでのレベルファイブ系列の作品同様、早くもメディアミックス展開が発表されています。TVアニメシリーズが始まったばかりで展開が早い!、と思う人も居るのかもしれませんが、実は『メガトン級ムサシ』の企画自体はかなり前から発表されており、待っていた人には「やっと」というほどのお披露目だったりします。

 『メガトン級ムサシ』が今、こうしてスタートを切るまでを改めて振り返りましょう。

◆『メガトン級ムサシ』発表!実は5年も前だった!?

 『メガトン級ムサシ』。このタイトルが明らかになったのは、実は5年も前の話。2016年に実施されたイベント“LEVEL5 VISION 2016”で発表されました

 このイベントでは、レイトン教授の娘・カトリーエイルが主人公となる次世代シリーズが初めて発表されたり、年末公開予定の妖怪ウォッチの劇場版シリーズ『映画妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』のメイキングを発表したり、タイムボカンシリーズ最新作『タイムボカン24』の製作にレベルファイブが参加していることが明らかになったりと、今となっては懐かしいと感じるようなタイトルが並んでいます。

 これらのタイトルと並んで、イベントの最後にサプライズで発表されたのが『メガトン級ムサシ』でした。この頃からすでに、巨大なロボットであるムサシや、主人公の一大寺大和のビジュアルも発表されており、現在と変わらない内容がすでに5年前から設定されていたことに驚かされます。

◆5年というタイムラグが生んでしまった悲劇

 一方でこの5年というブランクによって、変更せざるを得なかった要素も、当時のイベントを思うと存在します。

 例えば、『メガトン級ムサシ』のゲームシリーズ。Nintendo SwitchとPlayStation4向けに、『メガトン級ムサシ』のゲームが2021年11月11日(木)に発売することを発表しています。しかし、実はこのゲーム化の展開も、発表当初は別物となっていました。

 2016年時点で発表されていた『メガトン級ムサシ』のゲームは、当初こそ対応機種は未定とは発表されていたものの、イメージ画像ではニンテンドー3DSの画像を用いていたりと、携帯機を意識していたことがはっきりと分かる発表となっていました。

 そんなニンテンドー3DSも2020年9月には関連モデルを含めて生産を終了。今更発売するわけにもいかず、残念ながらイメージとして用いられていたニンテンドー3DS版の『メガトン級ムサシ』は幻となってしまいました。5年も月日が流れてしまうと、主流となるゲームハードも変わってしまいます。

◆動きが見えないメディアミックス展開は何処へ?

 ゲーム展開のように、発表当時から大きく路線変更をしたと思われる要素は他にも多数あります。

 例えば、2016年の発表時点では、巨大ロボット・ムサシは、“歌メモリー”を“歌コン”という機器にセットすることで必殺技を繰り出せるという設定を持っており、クロスメディアでの連動要素にCDが含まれていたりと、音楽面での広がりも想定していたようです。しかしついにアニメシリーズが始まった現在、これらの企画発表時に明らかにされた音楽面のシステムに関しては、登場の気配がありません。今後新たな発表で解禁される可能性もあるかもしれないですが、設定自体がボツとなってしまっていることは覚悟した方が良いかもしれません。

 また、2016年当時は週刊少年ジャンプとの連動企画が発表されており、コミカライズも期待されていたのですが、アニメスタート時点ではその行方は発表なし。この漫画の展開も中止となってしまったのでは……と不安になりますが、実は公式ポータルサイトのメニューにTVアニメスタート時点ではコミックの項目が“Coming Soon”の文字と共に用意されていたり、TVアニメのオープニングにも掲載協力として週刊少年ジャンプとVジャンプの名前が並んでいます。なんらかの漫画での展開は期待して良さそうです。

◆5年の間に『メガトン級ムサシ』は変わってしまったのか?

 こうして見ると当初の発表からの多くの変更点があり、企画自体の規模が収縮しているようにも見えてしまうのですが、ポジティブに受け取るのであれば、企画自体を洗練させてきたと受け取っても良いのかもしれません。

 例えば、発表当時は“歌コン”などを実物化した玩具展開や、カード形式のアーケードゲームなどの想定もあったことが発表されており、『メガトン級ムサシ』は対象年齢をかなり若い世代に向けているようにも思える企画でした。

 ですが、2021年10月現在では玩具展開では大人向けの展開を広げているプレミアムバンダイのブランドにて精密なフィギュアである“超弩級シリーズメガトン級ムサシ”の発売を発表しているのみです。

 TVアニメ自体の放送時間帯も夜の遅い時間帯となっており、対象年齢をある程度高めに設定しているように思えます。アニメーションの内容も、第1話目から主人公の壮絶な過去が明らかになったりと、シリアスな内容となる予感をさせます。『メガトン級ムサシ』は子供向けというよりも、ある程度上の年齢層が楽しめるようなコンテンツとして期待していった方が良いのかもしれません。

 満を持してアニメーション界に降り立った『メガトン級ムサシ』。5年という月日から当時発表に胸を踊らせたキッズも成長してしまっているのでしょうが、かつてキッズだったティーンズにこそ刺さるような作品に仕上げてきたらそれはそれで理に適っています。当初の構想から減量していたとて、メディアミックスの方向の可能性が潰えたわけではなし。今後の人気次第では、企画もどんどん広がり、現在発表している以上のタイトルになる可能性はあるでしょう。果たして作品ブランドとしてもメガトン級になれるのか、この秋からお手並み拝見です。

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』(https://note.com/nejimura89/m/mcae3f6e654bd)を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

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