ウォルトディズニーアニメーションスタジオ最新作『モアナと伝説の海』が日本でも封切りとなりました。
世界各地でも大ヒットを果たしてきた作品ですが、日本でもしっかり初週末興行収入は『ズートピア』を超えるなど今後の成績にも期待がかかる一作となっております。
世界各地でも大ヒットを果たしてきた作品ですが、日本でもしっかり初週末興行収入は『ズートピア』を超えるなど今後の成績にも期待がかかる一作となっております。
ワタシもすでに鑑賞しておりまして、ネタバレを避けたざっくりとした感想をお伝えするとすっごく良い!
画は綺麗だし、物語も良く出来てるしなにより「歌」がちょー良い!!
と興奮気味に伝えたくなる傑作でした。激推しの一作なので、今作の歌について語らせて下さい!
今回は歌!なんといっても歌!
本作は『アナと雪の女王』の様に作中に歌が挟まれる半ミュージカル型映画。
『アナ雪』こそ社会現象となりましたが、今回の楽曲も全然負けていないどころか、それ以上と思っているぐらいです! 人によっては最初の日本版予告編でも使われている曲のことかな?と思われた方も居るかもしれません。
「An Innocent Warrior」という曲でこちらも確かに素敵な曲だと思ってますし、作中でも重要な使われ方をしている一曲です。ですが、今回私が推したいのはこちらではありません。
「How Far I’ll Go」という曲のほうです。
アツい!「How Far I’ll Go」
「How Far I’ll Go」。この曲が『モアナと伝説の海』で一番のメインとなる一曲といえます。
『アナ雪』で言う「レット・イット・ゴー」のポジションにあたるキーソングとなっています。「レット・イット・ゴー」こそ、曲が良いという感想が多かった一方で、実は、主人公(の一人)であるエルザが心を閉ざしてしまうという、映画としては喜んで受け入れることができない展開に被さる形の曲となっていました。気持ちの高揚に反する展開に引っかかったという人も少なからずいたと思います。
そのアナ雪での反省点もあってか、今回の「How Far I'll Go」は作中での起用ポイントも絶妙。キャラクターの感情が高ぶり物語を推進していこうというここぞという前向きな場面に合わせて、この曲が使用されるので、非常に爽快な気持ちで感情移入ができる曲となっています。
歌っているのはアレッシア・カーラさん。カナダ出身のシンガーソングライターです。
そして『アナ雪』では「レット・イット・ゴー」を、本編では松たか子さんが歌い、エンディングではMay.Jさんが歌っていましたが、今回も本編とエンディングで歌っている方は別です。
前述のアレッシア・カーラさんはエンディング担当であり、本編で「How Far I'll Go」を歌うのはモアナ役を務めるアウリィ・クラヴァーリョさん。この方、なんと当時14歳にしてオーディションからモアナ役を勝ち取った、まさに選ばれし者。本作がデビュー作とは思えない素晴らしい演技、そして歌声を披露してくれます。
字幕版の公開が日本じゃ少ない問題
で、ここまで話を進めておいて「あれ?」と思った方もいると思います。
そうなんです、ここまで紹介していたのは原版音声の楽曲の話です。
日本語吹き替え版では、加藤ミリヤさんが「どこまでも~How Far I'll Go~」としてカバーしており、本編ではモアナ役の屋比久知奈さんがカバーしています。
あえてそちらをピックアップせずに、原版音声の話をしたのには理由があります。
日本では圧倒的に字幕版の上映が少ないのです!
あなたは「字幕派?吹替派?」みたいなPRをしている『SING/シング』ですら実は吹き替え版の方が多め。そんな状態なので『モアナと伝説の海』では、都市部の映画館に足を運ばないと字幕版が見られないといった状態になっています。
私のこの熱意のある感動は、原版音声のものを見て感じたことなので、もしこれから『モアナと伝説の海』を観ますという人や、まだ吹き替え版しか見ていないという人は、ぜひとも「字幕版」を観てほしいのです!
もしかしたら、吹替版でピンと来なかった人も、字幕版でこそピンと来るかもしれません。それぐらい、原版音声で聴いた歌の感動がすごかったんですから! 皆様ぜひ、『モアナと伝説の海(字幕版)』の公開が近場でまだ行われているようなら、お見逃しがないようにご注意を!
・・・で、肝心の吹替版についてはワタクシ、まだ見ていなかったり・・・。
というか実は原版を観たのも中国だったので、日本では『モアナと伝説の海』は未見の状態です。地元の映画館ではやっぱり吹替版しかやっていなかったので、変に焦らずのんびり吹替版を見に行って来ようと思います。うーん、なんだか残念です。
(Edit&Text/ネジムラ89)
◆関連する記事
©Disney