燃えこれ学園が、月2回のペースで行なっている「ライブ配信」。3月1日(火)に行ったのが「高未悠加 生誕祭」。当日の模様を、ここへお伝えします。
この日のセットリストは、高未悠加自身で考案。この日の公演では、主役の高未悠加が先陣を切ってステージに登場。気合漲る表情を見せていた。登場時の、メンバーそれぞれのキャラクターを活かした愛らしいポーズや表情も見どころだ。中でも、三浦千鶴のキックも飛びだす派手なパフォーマンスは、ダンスを得意としている彼女らしい姿として見えていた。
ライブは、熊野はるのクールで凛々しい歌声が印象深い「BRAVE」からスタート。メンバー一人一人が、熱情した楽曲に乗せ、胸の奥から沸き立つ想いを凛々しい声で届けてきた。まさに、魂を奮わせる歌声と楽曲だ。曲に合わせて気持ちが奮い立つ。パワフルな彼女たちの姿、一瞬たりとも見逃せない。
色を塗り替えるように流れたのが、「すき!すき!好き!!」。メンバーたちは心を制服に着替え、学校を舞台にした眩しい青春という景色の中へ飛び込んだ。曲ごとに気持ちの色(キャラクター)を塗り替える巧みさは、燃えこれ学園の持ち味の一つ。途中、熊野はると高未悠加が、歌詞に合わせ先生に怒られる場面をお茶目に演じていた。他にも、當銘菜々に呼ばれ、高未悠加が愛の告白をする場面も登場。三角関係を公言している奥原澄香と當銘菜々に「どっちも好き」と告白するものの、今回はその想いが実る事は無かった。彼女の想いが実る日は来るのだろうか。同じ曲でも毎回いろんな仕掛けが飛び出し、その日だけの曲の表情を楽しめるのも、燃えこれ学園らしさ。最後の「君が大好き」と、メンバーたちが観ている人たちを指差すポーズには、いつもドキッとしてしまう。
ジャジーで妖しいムードも醸しだす「シンデレラ・クレイム」の登場だ。いつもは愛らしい表情を見せる仲川つむぎがクールな姿で歌いだせば、當銘菜々も、そのムードを受け継ぐように妖しくせまる。その空気は、後に続くメンバーたちにも伝播。彼女たちは、楽曲の持つ艶やかな色とみずからの色も重ね、大人の女性が醸しだす色気も巧みにパフォーマンスへ投影していた。制服姿で大人のムードを描く歌を表現してゆく。そこのギャップも、この日の魅力を形作っていた。
気持ちの奥底から込み上げる切なさや苦しみを、彼女たちは「時の砂」に乗せ届けてきた。痛みに心震えるなら、悲しみが心を覆ってしまうのなら、それを跳ね返す熱情に変えてしまえと、メンバーたちは声を奮わせ、張り裂けんばかりの気持ちで歌っていた。その姿から目を離したくなかった。いや、その様をしっかり瞼に焼き付けたかった。
自己紹介中の人へ他のメンバーたちが遊び心を持って接するメンバー紹介コーナーも、毎回どんな絡み方をしてくれるかを楽しむ見どころになっている。この場面を通してメンバーの仲良さを実感するたびに、微笑ましさも覚える。この日も高未悠加は、MCでも得意の魔法で、観ている人たちの視線を釘付けにしていた。
次のブロックは、「後輩チームと引率の先生」によるライブからスタート。後輩チームのメンバーが、三浦千鶴・稲盛のあ・高未悠加・山田みつき、そして先生の熊野はる。このメンバーで届けたのが「Shiny Dream」。冒頭のハーモーニーがとてもフレッシュ。元気の良さを重視していたのがこのチーム。気持ちを前へ前へと押しやる姿を魅力にせまっていた。
先輩チームとして登場したのが、熊野はる・當銘菜々・成田麻穂・佐々木千咲子・蒼音舞・奥原澄香・仲川つむぎ。彼女たちは「again」を通し、凛々しい歌声をぶつけ、貫祿あるパフォーマンスを見せていった。しっかり熱を持った歌声を重ねあわせる様は、さすが経験者たち。見惚れてしまうのも納得だ。
続いて歌った「夢幻華」を含め、改めて、いろんな経験を持つメンバーたちの個性を重ね合わせるからこそ、安心と新鮮さの両面を備えた燃えこれ学園のライブが生まれることを、このブロックの流れを通して感じていた。
ここからは、ドレス姿に着替えた主役の高未悠加のソローコーナーへ。歌ったのが「みらくる☆まじかる☆わんだーらんど」。二次元大好きな高未悠加らしい、マジカルでキュートなポップチューンだ。彼女は魔法を使える物語の世界へ飛び込み、魔法少女になり、妄想の中のワンダーランドで魔法のステッキを振りながら思いきりはしゃいでいた。生き生きとした高未悠加の表情がひときわチャーミングだ。
歌い終わり、高未悠加は以下のように語りだした。
「私には夢があります。それは、燃えこれ学園で武道館の単独公演を実現させることです。先輩たちはよく、後輩たちに「もっともっと大きなステージで輝くサイリウムの海を見せてあげたい」と言ってくれます。でも、私、そう言われるのが今、悔しいなって思うようになりました。私たち後輩がむしろ、先輩たちを夢の景色に連れていける、引っ張っていける存在になっていけるようになりたいって、私強く思っています。
今、燃えこれ学園は「Re-START」という楽曲の、「CDお届け2000人企画」に挑戦をしています。この曲はMVもYouTubeにアップロードされているので、ぜひ聞いていただいて、CDという形で1枚お手に取ってもらえるとすごく嬉しいです。燃えこれ学園の応援、そして高未悠加の応援を、これからもよろしくお願いします」(高未悠加)
高未悠加の言葉を受けて歌ったのが、CD2000人お届け企画に挑戦中の「Re-START」。この楽曲を発表した2年前の春(コロナ禍直前)の時期から、この曲は、メンバーたちを未来へ突き動かす原動力になっていた。何時か…いや、けっして遠くない時期に、夢や憧れだった武道館公演を現実のものにするうえで、この歌は、彼女たちの気持ちを前へ向けるための羅針盤になっている。そして、コロナ禍以降の2年以上の時を経た中で、「Re-START」はいろんな想いや意味を詰め込んだ未来へ繋げる歌になっていた。だから、この歌に触れるたびさまざまな想いが心の中を巡れば、勇気もプライスレスでチャージしていける。
成田麻穂の「あー、よっしゃいくぞー」の声を合図に歌ったのが、「風と君と虹と僕」。メンバーたちは各々タオルを手に、燃えこれ学園らしい眩しい青春という景色の中へ、観ている人たちを連れてゆく。この歌に触れながら気持ちを10代の自分に戻し、彼女たちと一緒に、振り上げた拳や手にしたタオルを振り回しはしゃいでいた人たちも多かったのではと想像する。メンバーたちも、手にしたタオルをくるくる振り回し、この空間に熱い風を吹かせていた。
「悠加、14歳の誕生日??…合ってますよね」(當銘菜々)「あってますぅ」(高未悠加)」「14歳のお誕生日、せーの」(當銘菜々)「おめでとう!!」(全員)のやり取りに続いて歌ったのが、「お誕生日おめでとう」。燃えこれ学園のライブの中、メンバーの生誕祭のときにかならず歌う楽曲だ。生誕祭のときは何時も、この歌をみんなで共有しながら主役を祝ってこそという気持ちになる。間奏では、奥原澄香が「おい悠加、お前の笑顔が大好きだぞ!!」とエールを贈る言葉も登場。その言葉を聴き、「えっ、どうしたんですか?」と戸惑う高未悠加の姿も愛らしい。この曲を通してメンバーたちが主役とわちゃわちゃ親しく戯れる姿は、本当に微笑ましい。主役の高未悠加のまわりに、次々とメンバーたちが寄り添い彼女を祝福してゆく様に見ていてほっこりしつつも、瞼もちょっと濡らしてしまう。最後の高未悠加の感謝の言葉が謎過ぎて(いろんな国のありがとうの言葉を繋げていて)楽しい。
最後に歌ったのが、「ミラクる☆妄想がーる」。毎回のライブで小粋な遊び心を描き出す楽曲だ。この日も、"そろそろMIX"と題した遊びコーナーの中、蒼音舞が突然筋トレし始め、それを高未悠加が「ステージで筋トレは出来んトレ!」というダジャレを放つ場面が登場。これは、主役の高未悠加のアイデア??こういう、毎回「何をやってくれるんだろう」というドキドキとした楽しみを味わえるのが、「ミラクる☆妄想がーる」の見どころだ。この日は、ポイントごとにリードを高未悠加が担当。そこも、生誕祭だからこその見どころになっていた。歌い終わり、主役の高未悠加の誕生日をみんなでお祝いするのも、お馴染みの光景だ。
ここで當銘菜々が、主役の高未悠加のために書いた手紙を読み始め…ようとしたのだが、その時点で、主役の高未悠加が号泣。彼女を當銘菜々がなだめながら、手紙を読み出した。
「悠加へ、なぁながこんなに面倒を見た後輩は初めてでした。毎週朝練に入って2人でダンスレッスンをしたり、問題を起こしてはるさんに怒られたとき、心配で電話したり。素直で、とにかく一生懸命な悠加が可愛くって仕方なかったです。だから、元気がないときは気になります。YouTubeで「みらクル☆妄想がーる」の動画を見て、「燃えこれ学園に入りたい」と言って入学してくれた悠加、こんなこと初めてだったからすごい自信になったよ。だから今日の「みらクル☆妄想がーる」で「歌いだしを歌いたい」と言ったとき、なぁなが今いただいているソロパートを誰かが歌うのは、本当はすっごく嫌だったけど。でも、悠加の頑張りをたくさん見てきてるから、一つの夢を叶えてあげたいなと思いました。
今日のキラキラ輝く悠加を見てすごく嬉しかったし、これからの燃えこれ学園の明るい未来が見えました。わたしにたくさんの初めてをくれて、成長させてくれた悠加。今日直接ライブや配信ライブを見てくれている人たちがたくさんいるよね。それは悠加がこの3年間、一生懸命に頑張ってきた結果です。わたしにとってすごく可愛いって、守りたいって思っていた後輩の悠加が、たくさんの方に愛されて、結果を出すようになって、気付いたらライバルになってました。こんな後輩が現れてほしいとずっと願ってたから嬉しい反面、負けたくない気持ちから、どう接してんいいのかわからなくなって距離を取るようになりました。だから悠加のことを嫌いになったわけじゃないよ。だからこそ、もっともっと強くなってください。
悠加にしかできないことがたくさんある反面、足りないものもいーっぱいあるよね。悠加のこと嫌いになったりしないから。一緒に走り続けるから、一緒に成長していこうね。そして、燃えこれ学園で武道館にいこうね。 悠加が思ってる以上にみんな、悠加のこと大好きなんだよ。もちろんなぁなちゃんも。だから、みんなのこともっと信じてね。PS~でも、すぅちゃんはあげないだからね。これからも一緒に夢叶えていこうね」(當銘菜々)
その言葉を受け、高未悠加がこう答えていた。
「すごく幸せものだと思いました。こうやって見てくれてるみんな。そして今、同じステージに立っているメンバー、出会ってくれて本当にありがとうございます。大好きな場所だからこそ、みんなで夢を叶えたい気持ちが日に日に強くなっていきます。「2000人お届け企画」に挑戦している楽曲の「Re-START」、3月末お届け達成目指しているので、どうか力を貸してくれると嬉しいです。たくさんの景色一緒に見ていきましょう。これからもよろしくお願いします」(高未悠加)
安心感とメンバーたちの愛をたくさん受けとめたことによる感動が蘇ったのか、歌い終え、ふたたび高未悠加は涙を零していた。
最後に、みんなで「校歌」を斉唱。次回は、3月29日、2021年度を締めくくる終業式と、燃えこれ学園の歩みをずっと支え続けてきた奥原澄香の卒業公演となる。これは絶対に見逃せない。
〈取材・文/長澤智典 撮影/牧野健人〉
◆セットリスト
OP映像
「BRAVE」
「すき!すき!好き!!」
「シンデレラ・クレイム」
「時の砂」
MC
「Shiny Dream」(三浦千鶴・稲盛のあ・高未悠加・山田みつき・熊野はる)
「again」(熊野はる・當銘菜々・成田麻穂・佐々木千咲子・蒼音舞・奥原澄香・仲川つむぎ)
「夢幻華」
MC
「みらくる☆まじかる☆わんだーらんど」(高未悠加)
高未MC
Re-START」
「風と君と虹と僕」
「お誕生日おめでとう」
「ミラクる☆妄想がーる」
MC
「校歌」
◆最新情報
▼3月29日(火)「2021年度終業式&奥原澄香卒業記念祭り」
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<オルゴール LIVE PV>
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- パーソナリティ:成田、當銘
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<「Re-START」MV>
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