今年もアニメ映画の活躍がすごかった──!
昨年末から続く『THE FIRST SLAM DUNK』の大ヒットに始まり、大規模公開作品やロングラン上映作品、さらにはミニシアター系の作品の中でも目立った活躍をするアニメーション映画が出てきたりと、2023年も話題のアニメーション映画がたくさん登場しました。今一度、年の瀬を迎えたこのタイミングで一挙にまとめていきます。
◆「興行収入100億円超え」アニメ映画が続出!今年の特大ヒットはこの映画
2023年は『THE FIRST SLAM DUNK』、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、『名探偵コナン黒鉄の魚影』の3作品が興行収入100億円を超える大ヒット作品となりました。
2023年最大のヒットとなったのは、2022年の年の瀬に公開が始まった『THE FIRST SLAM DUNK』。公開開始から約2ヵ月を経た2月に大台興行収入100億円を突破。ロングラン上映を果たして最終的に157億円に到達する成績を残しました。この数字は2009年の『アバター』の159億円に迫る数字です。
それに次いで高い成績を残したのが4月に公開をスタートした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。世界的な大ヒット映画となりましたが、日本でも興収140億円を記録し、洋画ではぶっちぎりで首位の成績となりました。
そんなマリオとほぼ同じ成績を残したのが同時期に公開となった『名探偵コナン 黒鉄の魚影』です。
キャラクター人気も高い灰原哀にスポットをあてた作品となり、ファンには驚きの顛末も用意されたこの映画は、歴代シリーズでもなかなか超えられなかった悲願の興収100億円を大幅に上回り興行138億円というシリーズ最高成績を残しました。
アニメーション映画の大成功作が毎年登場していますが、今年も実写映画が100億円級の作品が現れない中で、アニメーション映画では3本もこの大台に到達する作品が現れる結果になりました。アニメーションコンテンツのポテンシャルの高さが分かります。
ちなみにスタジオジブリにとっても、宮崎駿監督作品としても久しぶりの最新作となった『君たちはどう生きるか』は2023年12月末時点で、興収86億円程の成績で現在進行形で興行は継続中。100億円にあと一歩届かない程度ながらも十分に高い成績となっています。そのうえ、日本だけでなく年末からはアメリカ興行も始まり、歴代ジブリ作品でも一番の成績を記録しています。