4月より絶賛放送中の『イジらないで、長瀞さん』は、主人公とヒロインが一対一で進行する“高木さん系”のアニメ。近年、人気の高いジャンルで、その中でも本作の特色はヒロインの個性に特化している点です。
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/ より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
ヒロイン・長瀞さんは非常にSっ気が強く、主人公に対する態度はまるで女王様そのもの。ドS好きにはたまらないヒロインとなっています。主人公をリードするだけでなく、支配しているような姿を描くのが本作のメインストーリーです。
そんなドSヒロイン・長瀞さんに主人公はタジタジ。2人の時間は青春モノで描かれるような甘いものではなく……。
◆「ドSヒロイン」にイジられるオタク主人公が活躍中!『イジらないで、長瀞さん』とは?
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/story/01.html より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
『イジらないで、長瀞さん』は、主人公がヒロイン・長瀞さんにイジられる展開をメインとした物語。ただイジられるのではなく、年下の女の子という本来は優位に立っているはずの相手からイジられるのがポイントです。
本作の主人公は、女の子と会話するどころか目を合わせることも苦手な男子。一方、ヒロイン・長瀞さんは友達も多くモテグループに所属するギャル。そんなまるで接点がなさそうな2人は、ひょんなことから放課後の時間を共にするようになります。
長瀞さんは女の子が苦手な主人公を、身体的アプローチや、言葉のアプローチで、ドキドキさせます。ですが、それは相手が好きだからではなく、イジって楽しいから!? まるで、おもちゃのように扱われる主人公は、積極的にアクションを仕掛けてくる長瀞さんの一挙手一投足にタジタジ。長瀞さんは、そんな主人公の動揺を見て追い打ちをかけまくる!
長瀞さんのドSっぷりは「ちゃんと相手の目、見てくださいよ」と痛いところ突くセリフや「キモいっすね」などの直球なものまで。様々な手段で主人公の羞恥心を掻き立てます。それはまさに“イジらないで、長瀞さん”状態。
しかし、ただイジって終わるわけではありません。散々人の心を弄ぶ長瀞さんですが「イジメちゃったお詫び」として主人公に少し優しくして、彼の前から去っていきます。この心のケアとも言える優しさが長瀞さんの深みにハマる魔性の魅力。主人公もイジられた後は、なぜか長瀞さんを忘れることができません。
『イジらないで、長瀞さん』は、そんなSっ気溢れる長瀞さんの魅力を楽しむアニメとなっています。
◆キャラの表情が豊富! 「ゾクゾク」させられるその表情
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/story/01.html より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
『イジらないで、長瀞さん』では、フェティシズムを刺激するような表情が数多く描かれています。
長瀞さんは、イタズラっ子のような、いじめっ子のような、相手を挑発する表情をよく見せてくれます。特に口元や目は、毎回相手を煽るような形を取っており、この組み合わせのバリエーションがとにかく多い! 本作の魅力はそんなサディスティックな表情にあります。
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/story/01.html より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
優位に立ち、主人公を弄ぶ挑戦的な笑みや、時にはイジるために「ちょっと無理しました」と恥ずかしそうな顔まで、どれもSっ気に溢れており、Mの心を持った視聴者をゾクゾクさせます。そのSっ気溢れる表情からうかがえる楽しそうな長瀞さんもとても魅力的です。
また、長瀞さんにイジられ顔を真っ赤にし、恥ずかしさに悶えている主人公の表情は、長瀞さんのSっ気溢れる表情とは別の意味でゾクゾクさせられます。
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/story/01.html より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
イジり甲斐のある主人公のリアクションや、イジる度に目が泳ぐその表情は、Sの心を持った視聴者を大いに楽しませてくれます。
シチュエーションによってはイジメられているとも受け取れる主人公ですが、どこか嬉しそうな表情を見せるところが、本作のポイント。長瀞さんを疎ましく思う心がありながら、一緒にいることが嫌ではない、そんな嬉し恥ずかしい気持ちが主人公の表情には見え隠れしています。
◆イジるだけじゃない? 進展する主人公と長瀞さんの関係
<画像引用元:https://www.nagatorosan.jp/story/01.html より引用掲載 ©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会>
『イジらないで、長瀞さん』は、主人公をイジる長瀞さんがメイン、何話進もうとそこはブレません。しかし、主人公を面白いおもちゃとしか思っていなかった長瀞さんですが、次第に変化していきます。その兆候は、まだ序盤である今も表れており……。
主人公をイジることを至高の遊びとしている長瀞さんですが、実は誰をイジっても楽しそうにしているわけではありません。主人公以外の男と接する彼女は、とてもクールなギャルとして描かれています。イジるどころか、ほとんどの男には塩対応。興味を示すことすらありません。このことから現時点でも、長瀞さんにとって主人公は特別な存在なのだと考えられます。長瀞さんの認識的には、まだおもちゃという感じですが、今後どんな変化を見せてくれるのかというのも視聴するうえで注目してほしいです。
また、主人公もただイジられるだけではなく、そんな長瀞さんに複雑な感情を持つように。リードされるだけでなく、長瀞さんに質問を投げかけたり、自発的な何かアクションをかけるなどの変化が。そんな主人公の変わり様に、長瀞さんがどんな反応をするのかという点も本作の見どころの一つです。
――ヒロインのクセが非常に強い『イジらないで、長瀞さん』ですが、長瀞さんの魅力にハマってしまえば存分に楽しめる作品となっています。
Mの心を刺激する長瀞さん。Sの心を刺激する主人公。どちらの表情を楽しみ、どちらに共感するかは、視聴者次第です。
イジるイジられるの交流によって徐々に近づく2人の関係。いじめっ子といじめられっ子のような2人ですが、何をキッカケにどのように変化するのか? 今季イチとも言えるドSヒロイン・長瀞さんの活躍をぜひ一度、アニメで目撃してみてください。
〈文/天乃ひる (@amano_hiru)〉
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©ナナシ・講談社/「イジらないで、長瀞さん」製作委員会