リクとシュヴィの恋愛映画として激アガり
この『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』、私としてはなんといっても恋愛映画カテゴリに入れたくなる一本でした。以前に書いた
が、まさにそのパターン。
生き残りの人間達のリーダーであるリクと、機械の女の子シュヴィの恋愛映画として、笑えるわ、泣けるわ、ですっかりゾッコンになってしまいました。
いきなり性交を迫ってくる登場の仕方や、いかにも美少女アニメみたいな喋り方を吐いたりしてきたシュヴィちゃんには「オタク向け作品に出てくるご都合主義的な女の子」として、始めは結構舐めて見えていました。
ですが物語が進んでいき、リクと親交を深めていくにつれて、すっかりどんな女の子なのかディテールが把握できてくると、そんな印象は消滅。
シュヴィちゃんはそんな作り物のキャラクターとは思えなくなっている自分が居ました。
それどころか、人間と機械の恋愛劇なんて、実写映画でやったらそれだけで一本作れそう内容を、相手が機械であることへの葛藤などをすっ飛ばして“結婚”という選択に至る展開には、非常に純で、
「なんてまっすぐな映画なんだ!!」
と、感動するほどでした。
映画の物語がTVシリーズにつながった時 私に起こったこと
そして映画は最終的にTVアニメシリーズの世界へつながっていきます。
終盤で出てくる登場人物は、おそらくTVアニメシリーズの主役とその仲間達なんだろうな、ということは察することはできるのですが、はっきり言って「こいつ誰??」状態です。
ですが、明確にリクとシュヴィ、さらにはその他のキャラクターとのつながりが明確に分かる作りになっているのがこれまた上手い。「こいつ誰」状態なのは間違いないのですが、私はその一歩先の
「こいつが誰なのか知りたい!」
と思えていました。
劇場版に選んだエピソードが適格でしたね。。リクとシュヴィと明らかに関係のある、この主役っぽいキャラクターはどんな人物なのか? どんな関係なのか? 知りたくて知りたくてしょうがなくなっていました。
すっかり『ノーゲーム・ノーライフ』にハマってしまっていたわけです。
全く『ノーゲーム・ノーライフ』を知らない人間がこの映画を観るとどうなるのか??
答えは・・・、
「ファンが一人増える」でした。
私はこれからTVアニメシリーズを追ってまいります。いや、その前にもう一回映画館で観てこようかな!
(Edit&Text/ネジムラ89)
©榎宮祐・株式会社KADOKAWA刊/ノーゲーム・ノーライフ ゼロ製作委員会