<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作マンガ『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください>
原作の『ONE PIECE(ワンピース)』の1ヶ月休載発表や、今夏公開の『ONE PIECE FILM RED』の新トレーラーが発表された直後の6月12日(日)、TVアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』の第1021話「スパンク炸裂!サンジの女難」が放送されました。TVアニメシリーズはまだまだ百獣海賊団との決戦まっただ中。
結果的にブラックマリアの思惑通り、ロビンが現れてしまったわけですが、その行方を原作シリーズとも比較しながら追っていきます。
ちなみに今回は原作第1005話「悪魔の子」、第1006話「侠客・“花のヒョウ五郎”」の登場シーンから抜粋してアニメ化されています。
◆ブラックマリアと対峙!ロビンの過去を思い出させる展開!
今回はタイトルにもあるように、鬼ヶ島一帯に助けを求めたサンジに応えて、ロビンが「巨大樹(ギガンテスコ・マーノ)“スパンク”」をブラックマリアに叩き込むシーンからスタート。たちまちロビンとブルックが到着し、あっという間にサンジの救出に成功しました。
実は、他の麦わらの一味に比べるとロビンは新世界に突入して以降、幹部戦の機会がありませんでした。満を持してロビンが強敵相手にどう立ち回っていくのかが描かれることになります。
注目はやはりロビンが自身に“悪魔”の部分があることを語るシーンで、かつてのバロックワークス編の頃のシーンがわずかに登場します。
バロックワークス編といえばTVアニメシリーズにおける100話前後の出来事。すっかり忘れている人や、当時観ていなかった人もいるであろうことをふまえると、ロビンがかつて敵だったことを挟む注釈は親切です。
そしてさらに思い出すのは前話1020話でも回想が登場するエニエスロビー編。
CP9に捕らえられたロビンを麦わらの一味が救出するシリーズでしたが、その過去を思うと、サンジがロビンに素直に助けを求める姿は立場が逆転したようで、サンジの行動にもより意味を大きく感じます。
しかもサンジはそのエニエスロビー編でも、敵の女性幹部に攻撃ができなかった結果、敗北しており代わりにナミが戦うという展開がありました。あの頃の二の舞にならないように、助けを求めるのもサンジにとっても成長です。かつてエニエスロビーでウソップに語った「お前にできねェ事はおれがやる」「おれにできねぇ事をお前がやれ」を自ら行動で示す掛け合いでした。