◆ジンベエvs.フーズ・フーが本格開戦
そして、第1039話の最後には、ギフターズという加勢がいなくなり、ジンベエとフーズ・フーの戦いがついに本格的に始まりました。
フーズ・フーは短刀から斬撃を飛ばす“刃銃（ハガン）”や斬撃を飛ばす蹴り技“嵐脚（らんきゃく）”を披露。
それを観たジンベエは、早くもフーズ・フーの使う技が六式であり、以前政府側の人間であることを見抜き、さらには、フーズ・フーがかつてCP9のメンバーであり捕まっていて、脱獄したとされる諜報部員であることを察します。
ジンベエの推測は当たっていたようで、フーズ・フーはそれを否定せず、かつては、あのロブ・ルッチに引けを取らない有望な人材であったことを明らかにするのですが、問題はその後。フーズ・フーが執拗に因縁をほのめかしていた真相を口にします。
13年前、護送中の悪魔の実が奪われ、それがルフィの口にしていたとされるゴムゴムの実だったことから、フーズ・フーは辛い過去として、一味であるジンベエに因縁があると告げていたことが明らかになります。
思わぬ形で、ゴムゴムの実の出自について、ここで初めて作中で言及されることとなりました。ここでは、原作漫画にはない独自の演出としてルフィや悪魔の実、そして左目に傷のある男……シャンクスらしき人物のカットが登場。ルフィの食べたゴムゴムの実はどこからやって来たのか、という衝撃的な話に踏み込んだところで次回へと続きます。
フーズ・フーの話が気になるところですが、次回第1040話は「操舵手の誇り 怒りのジンベエ！」ということで、その気になるジンベエとフーズ・フーの話の続きが展開されるよう。戦いの行方ももちろん気になりますが、フーズ・フーが知っているゴムゴムの実に関する情報や、新事実についても要注目となりそうです。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
(C)尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
