◆ゾロの「出生に迫るセリフ」も見逃すな!
本編の大筋をなぞってきましたが、実は今回話の随所にいくつか、今まで明らかになっていなかった謎に迫るセリフや場面がいくつか存在しています。
▼キングは燃える種族ルナーリア族?
今回、マルコの回想で白ひげとの会話が意味深に描かれます。かつて現在レッドラインの上には天竜人や五老星の居るマリージョアがあるハズですが、白ひげはそのずっと昔に“神の国”があったと語ります。
そして、キングに対してマルコは、赤い壁……レッドラインのその上に発火する種族が住んでいた、とも口にします。そしてきわめつけは、クイーンが燃えるサンジに対して放った「ルナーリア族じゃあるめぇし」という発言。
キングが希少な種族であることは、かつてビッグ・マムとの会話などからも示唆されてきましたが、今回、そのキングがかつてレッドラインの上で暮らしていたとされる発火する種族・ルナーリア族であることを示唆しています。
▼ゾロと霜月牛丸の関係とは?
意味深なセリフと言えばヒョウじいや河松がゾロの姿をみて語ったセリフも、気になるところです。ゾロの姿や剣の所作が、ワノ国の“鈴後”の大名である霜月牛丸に似ているという発言や、その牛丸が刀神霜月リューマの子孫であり大剣豪であったことや、リューマの秋水を結果的にワノ国に返しにくることになったこと。そしてリューマが隻眼の侍であったことなど、ゾロとワノ国になにやら繋がりがありそうなことが語られます。
果たして、なぜゾロは牛丸と似ているのでしょうか? 具体的な理由は明らかになりませんでしたが、ゾロとワノ国にはなにかしらの縁がありそうです。
──今後の展開や、深まる謎の答えが気になる『ワンピース』ですが、次回の第1047話「夜明けへと昇れ!桃色の龍猛る」は、ジュクジュクの実を使ったモモの助の姿や、ついにルフィの戦線復帰が楽しみな回となりそうです。2023年も「ワンピース」からは目が離せそうにはありませんね。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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