◆ヤマトのアドバイスでモモの助が空を駆けることに成功!

 ルフィの宣言を合図に、カイドウ戦もヤマトからルフィに完全にバトンタッチ。代わりにモモの助の面倒をみる役をヤマトが引き継ぎます。モモの助とヤマトのタッグが成し得なければいけないのは「鬼ヶ島を止める」というこちらも重要な任務。崩れ落ちた崖から、真っ逆さまに落ちるモモの助に駆けつけたヤマトが、空を駆ける秘訣を教えてくれます。

 ヤマト曰く、龍は雲を生み出すことができるとのこと。その生み出した雲をつかむことで空を駆けることができる……そのアドバイスを聞き、錦えもんへの思いを胸に、ついにモモの助は自ら生み出した雲で空を自在に移動することに成功します。長らく不安定な飛行しかできなかったモモの助ですが、ついに飛行のコツを覚えました

 ちなみに焔雲については、カイドウが鬼ヶ島を浮上させる際にヤマトがカイドウが同じ原理で空を飛んだり、物を浮かせていることを語ってくれています。モモの助とカイドウが同じ力を持っていることが、ここに来て大きく活きてきそうです

◆雲を割った行動が敵の最高幹部たちを敗北に追い込んだ!?

 ルフィとカイドウが雲を割った行動は思わぬところにも影響を与えることになります。満月が雲に隠されてしまいスーロン化が解けてしまっていたイヌアラシとネコマムシですが、再び満月が見えるようになったことで、一気に勝機が生まれます。

 スーロン化を果たした二人は、百獣海賊団の大看板であるジャックとビッグ・マム海賊団の長男であるペロスペローにスーロン化した力で必殺技をお見舞いします。ここで二人が唱える必殺技が“おでん一刀流”を冠しているところがまた熱いところ。「猫笑衝突(ネコニコバーン)」と「犬斬威矢(イヌスパイヤー)」が直撃した両幹部はついに倒れることになりました。

 2016年開始のゾウ編や2017年開始のホールケーキアイランド編から登場する厄介な敵キャラクターだった二人ですが、その二人が麦わらの一味ではなくまさかのゾウの国王二人の前に敗れるというのは、当時を思い返すと意外な結末と言えます。

 とはいえ、ゾウの国を毒ガスで滅ぼしたジャックや、ペドロが命を犠牲にするに至った理由の張本人であるペロスペローという因縁のあった二人を、しっかりゾウの国王たちにケジメをつけさせるのは粋な顛末です。これまでの幹部戦に並ぶ気持ちの良い決着を見せてくれました。

 ついに敵の最高幹部クラスが脱落し始めたワノ国の戦いですが、物語は敵を倒す・倒さないという話とは別の無理難題へと挑んでいくことになりそうです。

 すでに空を往く鬼ヶ島をいかにして止めるのか。そもそも止めることはできるのか。その解決の鍵を担うモモの助とヤマトの活躍が気になる次回、第1052話は「風雲急を告げる!鬼ヶ島の末路!」です。

 カイドウを倒せたとしても、あの巨大な鬼ヶ島が地上へ落下しては、さすがに元も子もありません。モモの助にはこの大きな使命を果たすことはできるのでしょうか?

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレターを配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

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