◆サンジに起こる「異常事態！」ギャグ回と思いきや……
戦いのその裏での出来事が描かれた前半に対して後半では前回に引き続きダンスフロアで繰り広げられる戦いが描かれます。
サンジの生身の攻撃に対して恐竜自体の力を見せることを宣言するクイーン。長い首と長い尻尾を直線上に構えてサンジに狙いを定めます。
次の瞬間勢いよく長い首と尻尾がクイーンの胴体から飛び出し、蛇のようにサンジを締め上げます。このシーンはギャグ漫画のようなイラストと間抜けな音がコミカルに映るのですが笑いを誘うシーンはここで終わりません。
残るクイーンの胴体からは音声操作で放たれる“ブラキオランチャー”がスタンバイされるのですが、クイーンの不本意な発言でランチャーが発射。思わず締め上げたサンジを手放してしまいます。
＼ #ワノ国編 アニメ放送情報！／
アニメ『ONE PIECE』1053話「サンジの異変 両翼黄色信号！」は2月26日(日)朝9:30放送
大看板クイーンと対戦中、サンジに異変が！！
クイーンも思わず驚く、その“異変”とは…!?※地域により放送日時が異なります#ONEPIECE pic.twitter.com/sfASeTRzMs
— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) February 25, 2023
すっかりギャグアニメのような展開を迎えたサンジですが一転して事態はシリアスに。クイーンの首から逃れたサンジは全身を歪ませながらも平然と立ち上がります。あまりにも人間離れした姿からチョッパーは「サンジ、ゾンビになったのか」と青ざめた顔を見せます。
さらにはその隙を突いて巨大な剣で追い討ちをかけるクイーン。刃がサンジを直撃するのですがなんと刃は砕けてしまいます。
明らかに人間ではない身体となってしまったサンジ。血統因子の操作によってサンジの兄弟たちが鉄のような強度の体を持っていたことを思い出しますが、かつて唯一サンジだけはその才能に恵まれず迫害を受けていました。
サンジには同じ能力はないと思われていたのですが、ここに来てまさかの兄弟たちと同じ現象が発現しました。対クイーン戦では有利にも思える事態ですがサンジは「あんな怪物になるのは嫌だ」とかなり深刻な表情。「ホールケーキアイランド編」で終わったと思われたサンジとヴィンスモーク家の因縁はまだ終わっていなかったようです。
素直に喜べないパワーアップを果たしたサンジとクイーンの戦いの行方も気になるところですが、次回は久しぶりにキッド海賊団の戦闘員キラーが再登場するようです。百獣海賊団の真打ちであり、かつて同じ最悪の世代として名が知られたバジル・ホーキンスとの戦いが第1054話「相棒に死を！キラー決死の大博打」ではピックアップされるようです。
どの戦いもまだまだ先が予想できない展開が続きますね。サンジは一体どうなってしまうのでしょうか!?
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
(C)尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
