◆ワラワラの実の攻略法が発覚！キラーがホーキンスの腕を斬り落とす
もはやキッドを犠牲にホーキンスを倒すしかない状況となってしまったのですが、ここでキラーが機転を働かせます。なんと先ほどまで一切の攻撃をしない宣言をしていたキラーが、豪快にもホーキンスの腕を斬り落とします。
普段キッドは左腕があるように見えますが、その腕はジキジキの実を使って作り出した人工の腕です。本来の腕はシャンクス率いる赤髪海賊団との抗争で失っているので、キッドは本来隻腕だったのです。キラーはそこから、キッドの持っていない左腕を攻撃すればホーキンスにダメージが通る可能性に賭けたわけでした。
キラーの賭けは見事に成功！ ホーキンスの腕は綺麗に吹き飛び、苦痛の顔を浮かべます。結構過激なシーンだと思うのですが、演出でしっかりその様子を悪趣味にならないながらも派手に見せてくれています。無事キッドの藁人形も取り出すことに成功し、キッドの違和感もなくなります。
しかしホーキンスも片腕を失っただけでは戦意を喪失しません。タロットカード占いの結果によって効果が変わる「藁人形（ストローマン）ズカード」で応戦するのですが、決死の死神のカードで豹変した巨大藁人形の姿もキラーはたちまち撃退。続くカードでは、「古きものの崩壊」や「新しい道」を表すタワーのカードを引いてしまい、ついにキラーの「刃音撃（ジンソニック）が炸裂。ホーキンスとの勝負についに勝利するのでした。
ここでただ喜ぶのではなくキラーが述べるのが「行け相棒」などがまたシビれるシーン。「どこまで船長思いなんだ」とキッド海賊団の絆を感じるカッコ良い締め方となっていました。
ホーキンスが占った“この戦いの決着”が今後のキッドの戦いも占っているのでは？とポジティブな想像をしたくなるところですが、次回はまだまだ不穏な事態が待っているよう。なんども退場を促されてきた黒炭オロチや黒炭カン十郎らしき姿が予告に登場している時点で不気味なのですが、不穏なタイトルの第1055話「闇の者の暗躍！鬼ヶ島炎上」が次回放送されます。一難去ってまた一難、鬼ヶ島の波乱の最終決戦はまだまだ混沌を極めていきそうです。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
(C)尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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