◆懐かしいキャラクターも登場!SWORDが初お披露目!
中盤では海軍本部G-14支部へと場面が移ります。ここでは懐かしいキャラクターや新キャラクターが一挙に登場。
パンクハザード編で別れたたしぎや、シーザーによって巨大化の実験体にされていたモチャなどの子どもたちの様子が描かれます。突然の再登場に思えますが、ベガパンクによって治療を受ける彼女たちの再登場は、今回のエピソードを最後まで見ると“彼女”の初登場の伏線とも受け取れます。
そんなたしぎを呼び止めるのがG-14基地長のドール中将。ここからは新たなキャラクターがさらに続々登場。黒ひげによってさらわれたコビーを救ってほしいと懇願するヘルメッポと、その隣には同じく救出を願う海軍本部中佐でありSWORD所属のひばり。二人に泣きつかれているのが、海軍本部少将でありSWORD所属のプリンス・グルスです。
行方が分からなくなっていたコビーは、やはり黒ひげのアジトであるハチノスに捕らえられているようです。セラフィムを要求するヘルメッポからはエッグヘッドにまだ謎多き存在“セラフィム”がいること。さらにプリンス・グルスの発言からはドレークの所在も不明なことも明らかになりました。
新たなオープニング映像ではコビーや今回登場したSWORDの姿も登場している通り、海軍サイドのエピソードの展開も期待ができます。
◆サニー号を救ったのは巨大な人型ロボット! まさかのベガパンク登場!?
場面は戻ってルフィ達。ジンベエに救出されたルフィたちは早くも島の横穴に上陸して、濡れた服の水気を取りながら、改めて落ち着いてボニーと会話をします。
ボニーが同じ最悪の世代であることすら知らなかったルフィですが、一方のボニーは多くの情報を把握している様子。ルフィのことを知っているどころか、ジンベエの加入や手配書に載ったギア5の姿、さらにはその横穴が政府の島・エッグヘッドであることなども知っていました。
一方転覆したサニー号とともに一味を救出したのは、さきほどの巨大ロボット。ロボットの胸元が開くと、そこからはヘルメットを被った女性が登場。
一味を救出したかと思いきや、実は彼女こそが“メカシャーク”にプログラムを命じていたことを明かします。そして、救出する気がない態度をみせた彼女はついに自身がDr.ベガパンクであることを明かします。
ベガパンクの名前が物語で初めて登場したのは実はかなり前。2007年に放送の第315話「その名は新世界!偉大なる航路(グランドライン)の行方」でコビーの発言で登場して以来です。その後、たびたび作中に天才的な科学者としてその名前が登場してきました。
しかし、名前が現れてから15年以上経っても一向にシルエット以上にその姿を現すことのなかったのですが、ここに来てついにお披露目となりました。
ただし、ここで気になるのはかつて藤虎などの発言からはベガパンクは“おっさん”であることが示唆されていたり、若いころにジャッジらと研究していたという設定をふまえると今回登場したベガパンクの姿は若すぎたりと違和感があります。そもそもオープニング映像にベガパンクっぽい人が他に登場していない?と思ってしまうところですが、彼女の正体がはっきりしないところで次回の第1091話「未来満載!科学の国の冒険!」に続きます。
次回はエッグヘッドへの本格的な上陸回ということで、エッグヘッドやベガパンクに関する正体が明らかになっていくことに期待です。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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