TVアニメ『ワンピース』のオープニングテーマが、9月3日に放送された第1074話「モモを信じる ルフィ最後の大技！」からSEKAI NO OWARI の「最高到達点」へと変わりました。
オープニングテーマの変更に伴い、映像も刷新！ これまでの『ワンピース』のオープニングテーマとは一線を画す映像となっていたり、「あるメッセージ」が隠されたりしています。
◆異例の映像内容！これまでのオープニング映像と何が違う？
「最高到達点」のオープニング映像は、これまでのTVアニメ『ワンピース』の歴代オープニング映像とはまったく異なる試みの映像となっています。
これまではルフィをはじめとした麦わらの一味のキャラクター紹介の代わりにそれぞれの個性が描かれていたり、バトル物の作品ということでルフィが戦っている様子などが描かれることがほとんどでした。しかし、今回のOPはそれらがほとんど行われない、方向性の異なる内容です。
映像は大きく分けると前半と後半に分かれています。
前半では何者かが書面に書いた円の中に、ワノ国編のこれまでの映像がダイジェストで流れるだけです。小さな枠の中でだけ目まぐるしく動く映像に「やけに地味なオープニング映像だな……」と思わせたのも束の間、主題歌がサビに差し掛かると後半に入り、ギア5のルフィが円から飛び出してきたところからは、畳み掛けるようにいくつもの映像が入れ替わり立ち代わり流れていきます。最後に最初の円がタイトル文字「ONE PIECE」の「O」だったことがわかる、という内容になっていました。
実はスタッフクレジットも前半にだけ並べていて、後半の映像が流れるシーンでは一切クレジットを表記させていないという試みも面白いです。
これまではエンディングテーマがなかったので、オープニング映像で出演声優などのすべてのスタッフクレジットを載せる必要があったのですが、今夏から17年ぶりにエンディングが復活したことでオープニングで流す必要がなくなったのも、この仕掛けの実現に繋がったといえます。
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
