2020年冬アニメである『プランダラ』は「何を目的としたアニメかわからない」、「無駄なシーンが多くテンポが悪い」、「ギャグが寒い」などとSNSでは、イマイチ人気の優れないアニメとして評価されています。
<画像引用元:http://plunderer-info.com/ より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
こんな残念な評価になっている『プランダラ』ですが、実は隠れた名作でもあるのです。
『プランダラ』はアニメ化にあたり多くのシーンを追加し、テンポが悪くなっています。そのためアニメ第8話の段階で原作2巻までの内容しか進んでいません。
これではアニメ第8話まではプロローグみたいなものです。『プランダラ』の人気がない理由の一つは、このプロローグの段階でリタイアし、面白くなる前に観るのをやめてしまっている視聴者が多いからではないでしょうか。
『プランダラ』が面白いのは、このプロローグが終わった後からなので非常にもったいない状況です。
今回はぜひ、観てほしい隠れた名作『プランダラ』の注目して欲しいポイントを3つ紹介していきます。
『プランダラ』ってどんなお話?
<画像引用元:http://plunderer-info.com/#story より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
この作品の舞台となるアルシア大陸では、生まれた瞬間から何かをカウントすることが義務付けられています。
そのカウントは「歩いた距離」や「人を助けた数」など多種多様ですが、それは増えるばかりではなく減ってしまうことも……。そして、カウントが減り0になってしまうとアビスと呼ばれる謎の空間に連れ去られてしまいます。この世界では実質死亡扱いです。
また、カウントを持つ者はよりカウントの数字が多い者の命令には逆らえません。この世界は数字に支配されていると言えるでしょう。
『プランダラ』は、そんな世界で莫大なカウントを持つ撃墜王と呼ばれる人物と、その撃墜王を探し求めて旅をする女の子が世界の秘密に巻き込まれていくお話です。
主人公はこの世界の住人じゃない!? 多くの謎を持つ主人公・リヒトー
<画像引用元:http://plunderer-info.com/#story より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
『プランダラ』には多くの謎が存在しています。その謎の中でも、注目して欲しいポイントが主人公・リヒトー=バッハについてです。
彼は非常に多くの謎に包まれた主人公として、物語を楽しむ上では欠かせない存在となっています。
物語序盤で語られている彼の素性は……。
・300年前の戦争(廃棄戦争)で活躍した英雄
・普通の人間では、ありえない程の高いカウントを持っている
・元々は日本人である
などなど「えっどういうこと?」となってしまう謎が彼にはあります。
特にリヒトーが日本人だという謎は興味深いですよね。『プランダラ』は中世っぽい世界観をしており、電気や機械といったものはほとんど登場しません。また、魔法のような力も存在し、まさにファンタジー世界といった感じです。
にも関わらず、なぜリヒトーは日本人なのでしょうか? リヒトーは、この世界の住人ではないのでしょうか?
『プランダラ』は異世界召喚モノなのか……。300年前の戦争が大きな鍵となっていそうですが……。これはとっても気になる謎ではないでしょうか。
リヒトーの謎については、どれもちゃんとした理由が存在し、物語中盤から謎が解き明かされていきます。『プランダラ』を視聴する際は、ぜひ注目してみてください。
現代兵器が登場!? ファンタジー世界VS現代世界?
<画像引用元:http://plunderer-info.com/#story より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
『プランダラ』で注目して欲しいのは、主人公だけではありません。その主人公の謎を支える世界観にも注目してほしいです。
本作はアニメ第8話までプロローグだと述べましたが、それは第8話から大きく物語が動き出すからです。アニメ第8話までの『プランダラ』は多くの謎を秘めているものの、カウントに支配された普通のファンタジーストーリーとなっています。
しかし、第8話終盤からは、突如大きく世界観が変わり、なぜかアビスから戦闘ヘリが出現し、町の住人を虐殺する事態に!? 戦闘ヘリという概念を知らないこの世界の住人たちは「化物だ」と大混乱……。
<画像引用元:http://plunderer-info.com/#story より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
ここからファンタジー世界vs.現代世界のような展開になっていきますが、実はそう単純な話ではないのが、この作品の作りこまれている部分です。
詳しく説明してしまうとネタバレになってしまうので、ここでは述べないようにしますが、ファンタジー世界と現代世界に分かれているのにもちゃんとした理由が存在します。
第8話までに観るのをやめてしまった視聴者や、第8話までの感想を聞いて観るのをやめてしまった視聴者はこれを機に『プランダラ』を観てみてはいかがでしょうか。作りこまれた世界観に魅了されるかもしれませんよ。
<PR>
観れば観るほど面白い。『プランダラ』には多くの謎がまだまだ隠されている
<画像引用元:http://plunderer-info.com/#story より引用掲載 ©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会>
『プランダラ』は登場人物や世界観に多くの謎を持っているのが魅力の一つです。そこで、最後に数多くある『プランダラ』の謎について紹介していきます。。
・廃棄戦争とは、どんな戦争だったのか?
・リヒトーと初めから一緒にいるナナとは何者なのか?
・撃墜王たちは、なぜバロットの数字が増加するのか?
・アビスとは一体なんなのか?
・アビスの向こう側はどうなっているのか?
・陽菜が母から託されたバロットは、どういった物なのか?
・どうして陽菜の母はそんなバロットを持っていたのか?
他にも、様々な謎が『プランダラ』には残されています。これらのポイントに注目して、これらかの展開を観れば、どんどん本作が面白くなっていくでしょう。
――これらが『プランダラ』を観る上で注目してほしいポイントです。世界の成立に大きな秘密が隠されている系の作品が好きな人には、うってつけのアニメと言えますね。
また、『プランダラ』の作者である水無月すう先生の過去作である『そらのおとしもの』が好きだった人にもオススメかもしれません。『そらのおとしもの』のおフザケシーンとシリアスシーンの配分を入れ替えたような作品が『プランダラ』になります。『そらのおとしもの』のシリアスシーンが好きだったという人にピッタリの作品となるでしょう。
『プランダラ』は2020年春クールも継続して放送されるので、気になった方はぜひ視聴してみてください!
(Edit&Text/天乃ひる)
©2020 水無月すう/KADOKAWA/プランダラ製作委員会