◆広がっていく『ポケモン』のアニメシリーズ
『ポケモン』のアニメーションシリーズは、近年このようにさまざまなスタジオとの合作に挑んでいます。
TVアニメシリーズを制作してきたOLMスタジオ以外にも、『王様ランキング』のWITスタジオが『放課後のブレス』シリーズを制作していたり、『雨を告げる漂流団地』のスタジオコロリドが『薄明の翼』シリーズを制作していたりと活躍していました。
直近ではNetflix向けの配信作品として、『どーもくん』などで知られるドワーフスタジオ制作の『ポケモンコンシェルジュ』が昨年末に発表されたばかり。
これはアニメーションのみを対象とした国際的な賞レースの「アニー賞」でTV/配信作を対象とした部門の監督賞にノミネートされています。
そして今年の「アニー賞」では『ポケモン』関連作でもう一本、ポケモンカードをテーマにしたWebアニメシリーズ『PATH TO THE PEAK 頂へのきずな』がTV/配信作を対象とした部門の作品賞でノミネートを果たしています。
こちらは別の中国のアニメーション制作会社TAIKOスタジオが制作しています。
映画シリーズも公開されなくなったし、TVアニメシリーズもリニューアルしてから見なくなってしまった──。
そんな人こそ、これらのさまざまなメディア・手法・制作チームへと広がっていっている『ポケモン』のアニメーションの盛り上がりに注目してみてはどうでしょうか。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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