◆『アニポケ』でも活き造りが登場!?──「コイキング」
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コイキングはアニメ『ポケモン』16話で、サトシとタケシが「活き造り」を想像したり、ロケット団がステーキにした姿を想像したりするシーンがありました。
コイキングの元ネタは言わずもがな鯉なので、その見た目からしても美味しそうですが、作中ではカスミがコイキングは「骨と皮と鱗しかない」と話しています。
実際、ニャースが食べようとしたら、硬すぎて歯が欠けてしまいました。このことから、食用には向かないと考えられます。
ですが、カスミのこの発言は裏を返せば、試したことがあるということです。あるいはカスミ自身ではなく、別の誰かが食用になるのではないかと試してみたのでしょう。
それに、『金銀』の攻略本に掲載されているポケモン世界に関するコラムでは、「まな板の上のコイキング」という語句が確認できます。
意味は私たちが使うことわざの「まな板の上の鯉」と同じ意味であり、食用として調理されなければ生まれない語句といえます。
食用部分が少ないため、いまでは食べられていませんが、昔は食用にされていたのかもしれませんね。
<コイキング最中椀>
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なお、現実では、「コイキング最中椀」というお吸い物が「ポケモンセンター」で売られていて、お湯を注ぐだけでお吸い物になり、最中になったコイキングがぷかぷかお吸い物に浮かぶという凝った商品となっています。
──『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のミオシティにある図書館では、「うみやかわでつかまえたポケモンを たべたあとのホネをきれいににして ていねいにみずのなかにおくる そうするとポケモンはふたたびにくたいをつけてこのせかいにもどってくるのだ」という記述が見られます。
このことから考えると、ポケモンはやはり食用とされ、現実世界での動物のような立ち位置なのでしょう。
『ポケモン』は大人にも人気はありますが、子どもをターゲットにしている面もあるので、直接的な描写はありませんが、野生に生息するポケモンは、作中に登場するキャラクターたちの食卓には欠かせないといった裏事情があるのかもしれません。
〈文/林星来 @seira_hayashi 編集/乙矢礼司〉
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