【ネタバレ】上条当麻が食蜂操祈を覚えていないのには悲しい理由がある
<画像引用元:https://toaru-project.com/railgun_t/story/12.html より引用掲載 ©2018 鎌池和馬 /冬川基 /KADOKAWA /PROJECT-RAILGUN T>
さて、上条当麻が食蜂操祈のことを覚えていない理由についてですが、普通に考えれば単純なことです。2人の出会いは本編よりも1年以上前なので、彼が「インデックス」との事件により記憶を失うより、さらに前ということになります。
一見、上条当麻は記憶喪失により、食蜂操祈との出会いを忘れたと思われるのですが、実は別の悲しい理由が存在するのです。
2人の関わった事件は、無事解決を見たのですが、最後のパワードスーツとの戦闘で上条当麻は瀕死の重傷を負ってしまします。
それはもう今までないくらいの重傷で、このままではカエル先生の元まで命が持たない状態に……。
そこで、食蜂操祈は自身の能力を無理やり使用し、上条当麻の命を助けることにします。しかし、無理やり能力を使用した代償として彼の脳にある食蜂操祈を記憶するという部分だけが物理的に壊れてしまいました。
その結果、上条当麻は食蜂操祈の記憶を失ったばかりか、彼女のことを一生記憶できない状態になってしまったのです。それでも、彼女は彼の命以上に天秤にかけるものはないと後悔していない様子。命を救ってもらい、命を救った相手に記憶してもらえないなんて悲しい出来事のはずなのに彼女は本当に強い心を持っていますね。
また、食蜂操祈が上条当麻と出会う度に初対面を演じる姿には涙が溢れてしまいます。奇跡が起こり、彼が自身のことを思い出してくれる、覚えてくれる、そんな日を健気に待ち続ける彼女はまさに、この物語のヒロインだと言えるでしょう。
本編では今後、「食蜂操祈」と「上条当麻」はどう関わっていくのか?
<画像引用元:https://toaru-project.com/railgun_t/story/08.html より引用掲載 ©2018 鎌池和馬 /冬川基 /KADOKAWA /PROJECT-RAILGUN T>
食蜂操祈は過去が語られた新約11巻より登場を増やし、それ以降は「インデックス」や「御坂美琴」と並びレギュラーヒロインとなります。しかし、それでも上条当麻が彼女を記憶することはありません。
物語的には上条当麻と食蜂操祈が直接関係するわけではなく、御坂美琴を通して上条当麻と事件に関わっていくイメージをしてもらえればいいでしょう。
食蜂操祈は御坂美琴と非常に境遇が似ているので、いいコンビだと言えるかもしれませんね。
原作での2人の関係は複雑で、視界から外れた直後に食蜂操祈のことを忘れてしまう上条当麻と、それを普通のことのように捉えている食蜂操祈の姿勢に胸が痛くなってしまいます。
上条当麻が食蜂操祈を思い出すような奇跡は起こるのでしょうか。彼女のファンはぜひ、原作を購入して確かめて下さい。
――いかがでしたか。
今まであまり登場しませんでしたが食蜂操祈は、非常に魅力的なキャラクターとなっています。これらの過去を知って彼女のファンが増えてくれれば幸いです。
原作では、さらに詳しく彼女の活躍が描かれていますので、興味があれば、そちらもご覧ください。
また、『とある科学の超電磁砲T』もまだまだ続きがあります。食蜂操祈の活躍もまだあると思いますので目が離せなくなりそうです。
(Edit&Text/天乃ひる)
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