『Re:ゼロから始める異世界生活』(略称、リゼロ)2期では、今まで謎だった大罪の魔女が早くも登場しました。
嫉妬の魔女サテラが非常に不気味な存在であったため、新しく出てくる魔女も同様に恐ろしい存在ではないかと予想されていた中、強欲の魔女エキドナは意外にも親しみ易そうな可愛らしいキャラクターでしたよね。
<画像引用元:http://re-zero-anime.jp/tv/story/ より引用掲載 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会>
Twitterではアニメ放送後、スバルの態度に狼狽えるエキドナが可愛すぎると多くクリップ動画が出回っていました。
ドロップアウトしたレムに変わり『リゼロ』萌えキャラ部門の座を獲得しそうなエキドナですが、実は非常に恐ろしい魔女でもあるのです。
今回はそんな強欲の魔女エキドナと他にも存在する大罪の魔女たちについて紹介していきたいと思います。
2期で重要な役目を果たす? 強欲の魔女エキドナとは?
◆強欲の魔女 エキドナ
<画像引用元:http://re-zero-anime.jp/tv/story/ より引用掲載 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会>
エキドナは白髪のロングヘアーをした少女です。真っ黒な服装に身を包んでおり、闇の司書といった感じの不気味な雰囲気を纏っています。
なんでも知りたがる知識欲の権化であり、どんな結果であろうとその結果を知ることができたことに喜びを感じるマッドサイエンティストのような存在です。
400年前に享年19歳で死亡していますが、死体と魂を墓所に封印しており、墓所の異空間にのみ存在することができます。
人工精霊であるベアトリスやパックの創造主であり、またロズワールの師でもあることからエミリア陣営とは関係の深い魔女と言えるでしょう。ロズワールの師であることからわかるように魔術に関して非常に深い知識を持っており、命の複製に成功したことも。
権能は不明ですが、恐らく複雑な魔法を行使する能力か、強力な魔法具を作る能力なのではないかと推測されています。
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エキドナは、この世の全てが記録されている書「睿智の書」を持っており、それによりスバルの死に戻りを完全に理解している数少ない存在でもあります。
しかし、なんでも知りたがるわりに、あまり睿智の書を使いたがりません。本人によれば、睿智の書で知るのと実際に知るのでは、知る喜びが違うとのこと。
そのため、死に戻りにより同じ事象で複数の結果を知ることのできるスバルに非常に興味を持っており……。スバルが何度も死に戻りし、エキドナの元へたどり着いた時などは「自分の知識で最善の結果へとサポートするからスバルの経験を共有させて欲しい」と契約を持ちかけます。
膨大な知識と知恵を持つ魔女が味方に付くなんてスバルの死に戻りと合わせて鬼に金棒ですよね。その魅力的な提案に死に戻りも手詰まりであったスバルは契約寸前までいきます。
<画像引用元:http://re-zero-anime.jp/tv/story/ より引用掲載 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会>
しかし、ギリギリのところで、本当のエキドナは人の感情が理解できず、感情豊かに見えたのはあくまでもそれを模倣しているだけであったこと。また、自身の知識欲のためには、あらゆる犠牲や欺瞞を厭わない存在であることを見抜き契約を回避します。
あんなに人間らしかったエキドナも、実は魔女らしい一面があったというわけですね。
そんな一面があっても最善の結果に導いてくれるなら利用すればいいじゃないかと思いますが、強欲の魔女はそんなに簡単な存在ではありません。
実際スバルの決断は正解で、Web版『リゼロ』にはエキドナと契約したスバルを描いたifストーリー「ゼロカラカサネルイセカイセイカツ」が描かれていますが、スバルはエキドナに操られ最善とは程遠い結果になってしまっています。
つまり、最善の結果に導くというのも欺瞞ということです。エキドナは嘘を言いませんが重大な事実をわざわざ教えてくれるようなこともありません。エキドナと契約したスバルは一見最善に見えてエキドナが望む結果に誘導されていたのです。
巧みな話術で無害に見えるエキドナですが、そのじつは徐々に精神を操る恐ろしい魔女と言える存在でした。お伽噺にもあるように、魔女を利用すると不幸になることを教えてくれるキャラクターですね。
触れてはいけないけど触れたくなる、そんな不思議な魅力を持ったキャラクターだと言えるでしょう。
エキドナとサテラ以外の魔女はどんな魔女がいるの? 他の魔女について
<画像引用元:http://re-zero-anime.jp/tv/ より引用掲載 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会>
2期の主役魔女はエキドナですが、今季は今まで伏せられていた大罪の魔女たちが登場します。しかし、登場する際は、怒濤の勢いで登場し、再登場までまたしばらく期間が開くので誰が誰なのかわからなくなってしまうでしょう。そこで、ここではアニメに先駆けてエキドナ以外の5人の魔女について紹介していこうと思います。
◆憤怒の魔女 ミネルヴァ
ミネルヴァは金髪のサイドテールをした少女です。かなりファンシーな格好をしており、魔女というよりも魔法少女のような姿をしています。
権能は自身の暴力を治癒に変換する能力。攻撃力を治癒に前振りしていため、攻撃手段を持たない比較的安全な魔女と言えるでしょう。
その性格は非常に優しく、生前は世界にある戦争や争いをなくそうと活動していました。しかし、その方法があまりに迷惑過ぎたため、人々に疎まれた存在でもあります。
ミネルヴァは、当初争いをなくすため圧倒的な武力での鎮圧を試みましたが失敗。武力での鎮圧が不可能だと悟った彼女は、次に自身の権能を使いあらゆる傷を治していくようになりました。しかし、その強力過ぎる治癒能力により周囲のマナが枯渇する自体に発展していきます。そして、マナが枯渇した地域では天変地異などが発生する事態になりました。
結果、ミネルヴァは危険な災害を起こす存在だと各国から命を狙われる存在になり、最終的には、罠にかけられ殺されてしまいます。
◆怠惰の魔女 セクメト
セクメトは紫色のロングヘアーをしたおっとりお姉さんキャラです。黒紫の服を纏っており、大罪の魔女の中では一番見た目が魔女っぽいキャラと言えるのかもしれません。
権能は不明ですが、サテラとも互角に戦えるほどの戦闘力を有しているようです。しかし、呼吸をすることすら面倒くさがるほど怠惰なため、無闇に襲ってこない安全な魔女と言えるでしょう。
比較的無害ですが、本人が強大な力を持っていることは変わらないためエキドナからは警戒されている存在です。
また、400年前には強大な龍を世界の彼方である大瀑布へと追いやった実績も持っています。
◆暴食の魔女 ダフネ
ダフネは灰色のおさげをした女の子です。全身拘束され棺桶に入っている不思議ちゃん。常にハングリーな状態で飢餓に苛まれています。拘束は、誰かにやられたわけではなく、無駄なカロリーを消費しないため自分でそうようです。
常にお腹を空かせているため、目の前にいる人間を食べようとするかなり危険な魔女と言えるでしょう。
権能は不明。しかし、白鯨などの強大な三大魔獣の作り出した存在であることから魔獣創造系の能力だと推測されています。
現在、災害とされている三大魔獣である白鯨、大兎、黒蛇ですが、創造したのは人類を襲わせることが目的ではなく、食用として人々を飢餓から救うことが目的だったそうです。
食用にしては強力な能力を持ち過ぎと思われますが、食う者は食われる覚悟も必要と本人なりの理由がある様子。
◆傲慢の魔女 テュフォン
テュフォンは緑色のミドルショートヘアーをした女の子です。幼い外見通り、中身も幼い女の子で無邪気な存在。
しかし、出会う人間全てにアクニンかどうかを尋ね、少しでも本人が人生に罪悪感を抱えていれば、罰を下そうとしてきます。
権能は相手の体を痛み無く切断したり、バラバラに砕いたりする能力。防御力無視の攻撃を繰り出してくる上に、罪悪感を抱いていない人間は殆どいないため、出会うだけで非常に危険な魔女と言えるでしょう。
生まれは平凡なものの、処刑人をやっていた父の姿をみて育ったためか、人の痛みより罪に罰を与えることを覚えてしまったヤバすぎる女の子です。家庭環境の貴さを改めて教えてくれる存在。
◆色欲の魔女 カーミラ
カーミラは桃色のロングヘアーをした少女です。萌えを体現した姿をしており、こちらの庇護欲を誘う不思議な雰囲気を持っています。その辺に落ちていれば、魔女と知らずに拾ってきてしまうでしょう。
権能は色欲の魔女に相応しい魅了の力と、もう1つ他人の見たい者の姿に自分を見せる能力を持っています。特に危険なのが魅力の力で、魅了された者は、彼女しか意識できなくなり、次第に呼吸をすることも忘れて死亡してしまうのです。目を合わせるだけで魅了にかかってしまうので、ありえないほど危険な魔女と言えるでしょう。
強力な魅了の力を有しているわりに、自分に自信がなさそうで常にオドオドした態度を取っています。しかし、その反面どんなことがあろうと自分に危害を加える者は絶対に許さないという強い意志も持っているキャラクターです。
――以上5人、エキドナを含めると6人の魔女を紹介しましたが、どの魔女もやろうとすることや存在が迷惑な魔女ばかりですよね。魔女と呼ばれていた理由が分かる気がします。
エキドナもそうでしたが、自分の欲求に対して手段を選ばないところなど、まさに魔女って感じですよね。
こんな魔女たちが同世代に生きていたなんて、いったいどんな世界だったのでしょうか。想像するだけで恐ろしいですね。
物語最重要キャラ、嫉妬の魔女「サテラ」とは?
<画像引用元:http://re-zero-anime.jp/tv/story/ より引用掲載 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活1製作委員会 ©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会>
これまで、6人の魔女を紹介してきました。
6人とも非常に個性の強い魔女たちでしたが、もう1人忘れてはいけない魔女がいます。
それは、この物語で最重要キャラクターであり、最も謎の多いキャラクターでもある嫉妬の魔女サテラです。
◆嫉妬の魔女 サテラ
サテラは非常に謎の多いキャラクターで、アニメでは銀髪のハーフエルフで世界を滅ぼしかけた存在であり、魔女教が崇拝する対象としか明かされていません。しかし、物語の重要な設定である死に戻りに関係するキャラクターとして注目を集めています。
権能は恐らく、怠惰の大罪司教ペテルギウスと同じ見えざる手です。しかし、その規模はペテルギウスを大きく上回り2000もの手を伸ばしたと言われています。
また、不思議なことにサテラはスバルに想いを寄せているようです。スバルが死に戻りをした際などは、影の姿で登場し愛していると告げて去るなどの意味深な愛情表現をしています。
本人は本気でスバルのことを愛しているようですが、どうしてサテラがスバルに死に戻りの力を与えたのか、そして2人がどんな関係にあるのか全てが謎です。
サテラが関係している人物はスバルだけではなく、実はこれまで紹介してきた6人の魔女とも関係があります。
どうやら、サテラは6人の魔女とは友好関係にあり旧知の間柄だったようです。しかし、歴史では6人の魔女は嫉妬の魔女サテラに滅ぼされたとなっています。なぜなのでしょうか。
そのカラクリは、サテラの精神にあります。サテラは精神に障害を抱ええており、二重人格者だったそうです。つまり、サテラと嫉妬の魔女は別の人格ということになります。
嫉妬の魔女サテラが行ったとされる、世界破滅の危機も6人の魔女殺害も全てはこの嫉妬の人格によるもののようです。
別の人格によって次々と大事件を起こされるなんて、サテラは非常に可愛そうな存在と言えるのかもしれませんね。
サテラが2重人格になってしまった原因は、適正のない因子を取り込んでしまったからとされていますが、どうしてそんな因子を取り込むことになってしまったのでしょうか。
また、スバルとサテラの関係にはどんな謎が隠されているのでしょうか。非常に気になってしまいますね。
――以上が『リゼロ』に登場する7人の魔女の紹介となります。
どのキャラクターも不思議な魅力を持っているものの、精神や人間性に異常を抱えた迷惑な存在ですよね。
2期ではエキドナ以外、軽く登場する程度ですが原作では今後の展開次第で再登場することも考えられます。『リゼロ』は魔女とスバルの物語とも言えますので、今後の展開に注目と言えるでしょう。
(Edit&Text/天乃ひる)
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイト
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