1月、体調を崩している間に念願の『西遊記ヒーロー・イズ・バック』が日本公開を果たしました。
当サイトでも、果たして公開されるのだろうか・・・なんて記事を書いていた時期もあったぐらいの作品なのですが、イオンシネマ限定といった形ではありますが無事全国上映を果たすことができて何よりです。
なーんて、呑気なことを言っている場合じゃありません!
あまり話題になっていないんじゃないでしょうか、
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』。
東京アニメアワードフェスティバル2016コンペ部門長編アニメーション優秀賞受賞『西遊記ヒーロー・イズ・バック』がついに1月13日 日本上陸!本作品のポスタービジュアルがついにベールを脱ぎました!
キャッチコピーは『守りたいものがあれば、強くなれる。』#西遊記 #アニメ #イオンシネマ pic.twitter.com/1c9p5oSSu4— 映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』 (@saiyuki_movie) 2017年12月14日
もう上映館数も絞られるタイミングで声を上げることになり恐縮ですけど、しっかりディスクリリースにつながるようにも、今ここで宣言しておきます。
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』すっごく良い作品です。
以前の記事ではそこに詳しく言及できていなかったので、本記事では、改めて『西遊記ヒーロー・イズ・バック』の魅力を紹介します。
中国アニメ最大のヒット作『西遊記ヒーロー・イズ・バック』
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』は、2018年に入った現在でも、未だにその記録は破られていないほど、中国発のアニメーション映画としては中国で最大の興行収入記録を経た作品です。
海外のアニメーション映画と比較すると『ズートピア』や『怪盗グルーのミニオン大脱走』などその上をいく興行収入作品は出てきてはいるものの、『西遊記ヒーロー・イズ・バック』の上をいく記録を持つ作品もわずか数作。盛ったりする意図なく、そのままの意味で記録的大ヒットとなった作品なのです。
欧米の3DCGアニメーションとは一味も二味も違う!?
そんな『西遊記ヒーロー・イズ・バック』は、3DCGアニメーション映画です。
3DCGアニメといえば、ディズニーやピクサーといった作品群の印象がどうしても強いですが、『西遊記ヒーロー・イズ・バック』は面白いことに素人目に観ても、それらとは明らかに違った印象を感じられる作品です。
それは自然の情景であったり、アクションの見せ方であったり、もしくは遠近感を強く取ったアングルだったり(中国では3D上映もされていたので尚更、そういった演出が多め)、様々な要因が複合して、同じ3DCGアニメーションのはずなのに、欧米の3DCGアニメーションでは体験したことのない映像表現となっています。
3DCGアニメでこんなことが出来てしまうんだという驚きがつまっています。
ここも重要!日本版だけの要素もあり!
そして意外と見どころなのが日本版ローカライズ要素!
この点に関しても『西遊記ヒーロー・イズ・バック』は非常に推しのポイントなのです。
まず挙げておきたいのが、「吹替キャスト陣」!
ビックリするほどに、どのキャラクターも声が合っているのです。
中でも主人公、孫悟空役の咲野俊介さんがすごく良いのです。
映画『西遊記ヒーロー・イズ・バック』の登場キャラクターとその声優さんをご紹介します。
★1★まずは、主人公の孫悟空=咲野俊介さんです。
くわしくは https://t.co/rYz9ipIkP4#アニメ #声優 #咲野俊介 #新宿ピカデリー #アニメ映画 pic.twitter.com/ozewR1ZTyw— 映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』 (@saiyuki_movie) 2017年12月17日
荒っぽい中に頼もしさも優しさもある“良いアニキ”感が見事に咲野さんとマッチしているのです。
キャラクターの魅力が見事に伝わる見事な配役だと思いました。咲野さん、すっげー良かったです!
そしてここも推しておきたいというのが「歌」!
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』の中国上映時には主題歌の他、挿入歌がここぞというタイミングで流れて、素敵なエモーションを与えてくれていました。
そんな挿入歌が、今回の日本公開に伴い、しっかり日本版にアレンジされているのです。
この日本版オリジナル曲がまた、すごく良い!
歌っているのはシンガーソングライターの渡梓さん。
作曲には一青窈さんやゆずなど数多くのアーティストのプロデュースを手掛けてきた武部聡志さん。
そして作詞は日本語吹替制作監修にもクレジットされている『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』でお馴染みの宮崎吾郎監督という強力な布陣で制作された楽曲となっています。
こういったオリジナル版を作った場合、原版とニュアンスが変わってしまうなんてことも多々あるのですが、そこも宮崎吾郎監督の按配が見事なのか、変わっていない!というか、それ以上の正解を見つけたのではないかと思うぐらいのバランスになっています。
「え?それってニュアンス変わっていない?」
なんて話にもなるわけですが、まぁまずは日本版を観て頂き、後ほどディスクリリースや映像配信が実施された際などに原版と比較してみて頂ければと思います。きっと、私の言っていることが伝わるんじゃないかと思います。
ーーこんな結びとなったのは、しっかり『西遊記ヒーロー・イズ・バック』がディスクリリースや映像配信されて欲しいから!
このまま隠れた名作みたいな状態になってしまうのは本当に惜しい映画ですので、もしまだお近くの映画館で上映しているのであれば滑り込みで観に行って欲しいですし、終わっていてもどうにか声を上げて鑑賞のチャンスを作り出していってくれたらと思います。
『西遊記ヒーロー・イズ・バック』、ホントに良いですよ!
(Edit&Text/ネジムラ89)
映画『西遊記 ヒーロー・イズ・バック』公式サイト
©2015 October Animation Studio,HG Entertainment