“美少女麻雀アニメ”『咲-Saki-』の主人公宮永咲(みやながさき)。
咲は親友、原村和(はらむらのどか)を始めとした清澄高校麻雀部の仲間と共に、麻雀のインターハイで全国を目指す女の子です。
おとなしい見た目ですが、特殊能力や強い思いの力など、いわゆる主役補正といえるスキルを駆使して、幾多の麻雀バトルを勝ち抜いていきます。
そこが『咲-Saki-』の見どころであると同時に、咲の魅力でもあります。
また、『咲-Saki-』は実写映画が2月3日から公開されるなど、今まさに注目度MAXの作品。
だからこそ、作品に触れるのには絶好のときであり、アニメファンとしては確実にストーリーやキャラを押さえておきたいところです。
そこでここでは、主人公・宮永咲の魅力に迫ります!!
◆関連する記事
麻雀の楽しさに覚醒
麻雀を扱っている作品の主人公ですので、麻雀を愛する女の子なんだろうと思う人も多いかと思いますが、物語開始当初の咲は過去の経験から麻雀がそれほど好きではありませんでした。
幼少時の咲は家族内で麻雀をしていましたが、家族麻雀の時に咲は勝っても負けても怒られていました。
そのため咲にとって麻雀は嫌な思い出でしかありません。
しかし、幼馴染の須賀京太郎(すがきょうたろう)に麻雀部の部室に連れて行かれたことで、和と出会い、そして麻雀をしたことで咲は麻雀の楽しさを初めて体感しました。
和との出会いで麻雀の楽しさに目覚めた咲は、麻雀に対して積極的になり、正式に清澄高校麻雀部に入部しました。
そんな麻雀を初めたばかりの咲ですが、他者に麻雀の楽しさを教える側になることもあります。
とあることから咲は麻雀の強さゆえに孤独である1人の少女と出会います。
そしてその少女に麻雀は楽しいものだと説きました。
アニメ1期の物語の根幹に関わるので少女の正体とどのようにして麻雀の楽しさを説くのか、その後どのような展開になったのかは伏せます。ぜひご自身の目で確かめてください。
このように咲は始めは麻雀は好きではありませんでしたが、麻雀の楽しさに目覚め、時に他者にも麻雀の楽しさを説くまでに成長したのです。
成長する咲の姿はまさに主人公そのものです。
連続プラマイゼロ
咲には前述の家族麻雀で目覚めた能力があります。
それは連続でプラマイゼロの状態であがるという勝つことよりも難しいことを実現する能力です。
勝っても負けても怒られるなら勝たないことと負けないことを同時にすればいい……。
そんな思いから咲はこの能力に目覚めました。
この能力は勝てる状況でも勝たないようにする、いわば手加減しているのと同じ状況になることがあります。
その能力ゆえに、1期第3話では和を怒らせてしまう展開に発展してしまいます。
ですが、その後2人はお互いの思いをぶつけ合ったことで、咲は和に「手加減をしないこと」と「いっしょに全国に行く」という約束をして親友になりました。
咲の持つこの能力はこのように物語において重要な要素です。
『咲-Saki-』にはこの能力が重要な役割を持つシーンが他にもありますが、ネタバレになってしまいますので、あえてここでは伏せたままにしておきます。
全国への強い思い
咲は麻雀の全国大会に対して強い思いを持っています。
彼女は和から全国には強い人がたくさんいることを聞かされたことで、全国大会へ興味を抱きました。
「強い打ち手と対局したい!」
これも咲が全国を目指す理由ですが、もう1つ大きな理由があります。
それは両親の別居などの事情から疎遠になり、一度会いに行ったが一言も口を聞いてくれなかった姉・宮永照(みやながてる)との対話です。
父から手渡された雑誌で咲は、照が全国大会に出場することを知りました。
それにより、咲は麻雀を通してなら照と話せるのではないかと考えました。
強い打ち手との対局、姉との麻雀による対話……。この2つを実現という強い思いを抱いて咲はインターハイを戦い抜いていきます。
――このように咲はこの作品の主人公たる存在です。
嫌な思い出ばかりの麻雀を和との出会いによって楽しいと感じ、全国への強い思いを持って前に進んでいます。
ここでは、あえてネタバレ要素を伏せさせていただきましたので、続きはアニメ『咲-Saki-』の劇中で咲の活躍をぜひご自身の目で楽しんでみてください!
(Edit&Text/蒼井大地)
©小林 立/スクウェアエニックス・咲全国編製作委員会