『スラムダンク』から見る仕事のチームワーク術　「苦手な人」との仕事が“ストレス”になっているのなら──

　仕事をする中で、個人ではなくグループやチームを組んで作業しなければならないことは多く、その場合、個々の力はもちろんですが、仲間と協力して円滑に物事を進めるチームワークも要求されます。大切なのは、相手の個性を尊重しつつ、適切な接し方を理解することです。『SLAM DUNK』（スラムダンク）には、仕事に生かせるチームワークのヒントが多く隠されています。

◆「苦手な相手」とチームを組むことになったら

　職場にはさまざまな人がいるので、中には自分と性格や仕事のやり方などが噛み合わないと感じる相手もいるでしょう。そのような相手とチームを組むことになった場合には、まず相手の「長所」を探してみてください。

　『スラムダンク』の主人公・桜木花道が入部した湘北高校バスケ部には、高い実力を誇る無愛想な一匹狼・流川楓が在籍しています。

　人の輪の中にいることの多い桜木と流川の性格は何もかも正反対で、2人は出会った当初から幾度となく衝突を繰り返していました。

　その関係性は練習や試合でも見られ、桜木が流川に活躍されるのが嫌でパスを拒んだり、流川が「桜木中心の攻めでいく」と言った安西の指示を拒否しようとしたりしたほどです。

　しかしこの2人、お互いに相手の実力や普段の努力はしっかりと認め合っています。加えて相当の負けず嫌いなので、「敵に負けたくない」という共通認識が芽生えれば協力プレーも惜しみません。

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　陵南戦での仙道へのダブルチームや、山王戦終盤での桜木から流川へのパスは特に印象的です。

　彼らのように、相手の言動や仕事に取り組む姿勢などの中から一つでも信用できる長所を見出すことができれば、「チームで仕事を成し遂げる」という共通認識のもとでスムーズな連携を取る足がかりが生まれるはずです。