◆頼り方を知らないからこそ…『であいもん』より雪平一果 

©RIN ASANO/緑松<画像引用元:https://deaimon.jp/story/11.html©RIN ASANO/緑松>

 一果は、主人公の実家である納野家に居候している「緑松」の看板娘。10歳という年齢にもかかわらず、とても真面目で子どもとは思えないほどの仕事ぶりを見せてくれます。そのため、主人公の父・納野平伍からは正式な跡取りとして認められているのです。 

 そんな一果は、少し子どもらしさに欠けている部分があります。彼女は、真面目で大人しく白黒はっきりつけたがる性格をしていて、大きな声で騒ぐなど子どものようなことはしません。

  一果は、一度家を捨てて突然にも戻ってきた主人公・納野和を敵視しています。ですが、共に生活をして同じ時間を過ごしていくうちに2人の距離は縮まっていきます。  

 彼女は、大人びた性格であるため、疲れてしまわないかと心配になってしまうキャラ。一果を支えてあげたい、守ってあげたいと思ってしまった人も多いでしょう。 

 どんなことでも頼まれてしまうと、断ることなく引き受けてくれる一果。困っても誰かに頼ることなくすべて自分一人で、どうにかして解決しようとする健気さがあります。 

  強がってしまう一果を目撃してしまったら、劇中のワンシーンと同じく和のように彼女を助けてあげたいと思ってしまうハズ。

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 始めは「そんなこと頼んでません!」と突き放されてしまうかもしれませんが、それは彼女の強がり。それゆえ、本心では「どうしよう……」と焦っていても、彼女は自分から頼ることはないでしょう。和はそういった一果の性格を理解して手を差し伸べたのではないでしょうか?

 大人のようにしっかりしていても、やはりまだ10歳という幼い子ども。だからこそ「助けてあげたい」「守りたい」と思ってしまうハズです。

 

  ── ちちの力になりたいアーニャ。純粋だけど泣き虫の幽霊ちゃん。頼り方を知らない一果。それぞれまた違った感情で守りたいと思わせてくれる女の子たちです。癒し不足だという人は、ぜひかわいい子たちを見て温かな気持ちに満たされてください。 

〈文/柳瀬蓮 @_prince0807_ 編集/乙矢礼司〉

 

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