◆ANYAの綴りはANIAだった?番外編で明かされた真実

 アーニャの生まれた国についてこのような考察がある中、先日公開が始まった「番外編11」ではアーニャの過去に関わる重要なことが明らかになります。

 この話では、入学したばかりのアーニャが自室のネームプレートを自作していました。

 その時に彼女が「ANIA」と名前を彫ったところ、ロイドに「ANYA」だとスペルのミスを指摘されます。

 アーニャは呆けた表情をした後、視線を泳がし何かに気づいたような表情をして「わかった」と言っていました。その後、彼女はベッドに横たわり何かに思いを馳せながら「……アーニャ」と自身の名前を呟いています。

 この一連の流れから、アーニャの名前はANYAではなくANIAが本当の名前ではないかとファンの間で囁かれ始めたのです。

 また、この名前に関する伏線は実は序盤から張られており、いくつかの場面でアーニャの名前がANIAになっています。

 たとえば、原作1巻「MISSION4」ではアーニャの答案の名前がANIAになっており、原作2巻「MISSION10」ではアーニャの自室のネームプレートが、原作3巻「MISSION16」では分かりづらいですが答案の名前がANIAでした。

 これ以降はANYAへと表記が変わっており、ファンの間ではミスではないかと言われていましたが、番外編11が公開されて伏線だったと分かったのです。

 この伏線が明らかになり、ファンの間ではANIAこそ本当の名前という説と、研究所で「AN1A」というコードネームをつけられANIAと見間違えたとする説の2つが考察されています。

 アーニャの名前がANIAだった場合、生まれた国との関係性が推測されます。しかし、ANIAはヨーロッパの女性名としては珍しくなく、これだけで国を特定するのは難しいでしょう。なお、ANIAはラテン語で「〜の国」という意味があるようですが、もしかしたらアーニャの本当のファミリーネームと組み合わせて何か意味を示しているのかもしれません。

 一方、研究所で「AN1A」というコードネームをつけられANIAと見間違えていた場合、AN1Aというコードネームには生まれた国と研究所の謎が隠されていると考えられるでしょう。

 まず「AN」は国別コードを表していると考えられ、実在する「AN」という国別コードはかつてカリブ海にあったオランダ領アンティルを示しています。

 しかし、この国と旧ドイツは離れた位置にあるうえ、ラテン語との関連性がありません。

 そのため、「AN」は架空の国の国別コードだと考えられます。また、「1A」はドイツ語で「eins a」と表記され、素晴らしい、極上のという意味があります。もしかしたら、アーニャはANという国の出身の優秀な被検体という意味で「AN1A」とコードネームをつけられたのかもしれません。

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 ──アーニャの過去に迫る番外編が公開されましたが、まだまだ彼女の過去は謎に包まれており、ファンの間でさまざまな考察がされています。彼女はどこで生まれ、なぜ超能力を得たのか、今後の展開からも目が離せません。

〈文/林星来 @seira_hayashi

《林星来》
フリーライターとして活動中。子供の頃から培ってきたアニメ知識を活かして、話題のアニメを中心に執筆。アニメ以外のジャンルでは、葬儀・遺品整理・金融・恋愛などの記事もさまざまなメディアで執筆しています。

 

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