<この記事には、TVアニメ『SPY×FAMILY』と原作マンガ『SPY×FAMILY』のネタバレが含まれます。ご注意ください>

  これに失敗したら、ヨルはロイドとアーニャを失ってしまう──!?

 仕事後にこっそりと同僚のカミラから料理を教えてもらっていたヨル。エプロン姿がかわいく、やる気たっぷりなヨルですが、できることは殺傷能力の高すぎるナイフ捌きのみ。

 「MISSION:16 ヨル's キッチン/情報屋の恋愛大作戦」で、ヨルはロイドとアーニャに美味しい料理を振る舞うことができるのでしょうか?

 後半は、情報屋フランキーの恋愛相談。ロイドとフランキーの友情にも注目です!

◆ヨルの料理修業で「フォージャー家」に家庭の味が!

 ヨルが料理を勉強したいと思ったきっかけは、自分が作った料理でロイドが1日中トイレに籠ってしまったから。実際は<黄昏>の任務のためについた嘘ですが、ヨルは自責の念にかられ、離縁を切り出されないために、一種の花嫁修業として料理の修業に通っていたのです。

 この日は「毒見役」として、ヨルの弟ユーリも呼んでいました。姉を溺愛しているユーリに、はたしてちゃんとした評価はできるのでしょうか?

 さて、エプロンをビシッと着こんでやる気満々なヨル。ですが、ピーラーを「武器」と呼び、具材はぐちゃぐちゃ、手は血だらけ。得意の包丁でも、細かく切り刻みすぎたり、まな板までぶった切りにしてしまったりと、やりすぎ感が……

 カミラからは激しいツッコミが、ユーリからは「すごいよ姉さん!」とテンポよく合いの手が入るのは笑いを誘います。

 さて、「ミネストローネ」という名の、紫色のデロデロとした物体ができあがり、さっそくユーリが味見。

 「うま────い!!!」という叫びとは裏腹、凄惨な顔で口からも何か吹き出してしまい……! 

 カミラと、彼女の恋人ドミニクもおそるおそる口にするも、卒倒してしまう残念な結果になってしまいました。

 次に作った「ミートボール」はぷしゅ~と料理とは思えない効果音付き。バクバク食べるユーリの脳裏には走馬灯と亡くなった母の姿が浮かぶ危険な代物でした。

 この兄妹は、幼い頃に両親を亡くしたために、ヨルのとんでも料理で味覚がズレてしまったようです。

 母親が作ってくれた料理の記憶を辿り、2人は「南部シチュー」を思い出しました。作り方を教えてくれたカミラのアドバイスで、最後に出身地のニールバーグ東部ならではのサワークリームを入れて、母親と同じ味が完成!

 自宅に帰ってロイドとアーニャに振る舞った「南部シチュー」は大好評でした! ヨルは安心して思わず涙してしまいます。

 ヨルにとって当初の「フォージャー家」は、殺しの仕事を続けるためのかりそめの家族でした。しかし、2人が喜ぶ姿を嬉しく感じるヨルには、大きな心境の変化を感じさせます。

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 実際に、熱心なヨルの姿を見て、カミラは「雰囲気が変わりましたよね」と語りかけます。以前は1人でぽつんとしがちだったヨルですが、アーニャとロイドのおかげで、普段のヨルにもいい影響が出ているのかもしれません。

 また、自分が食べてきた家庭の味を、旦那と娘に振る舞えるのは、しっかりと妻・母としての役目を果たしているともいえますね。

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