「ストーカーのアーニャ」がダミアンを応援！TVアニメ『スパイファミリー』第25話 ロイドは標的の大ボスに接触して!?【最新話レビュー】
◆ついにロイドはデズモンド総裁と対峙して……!?
懇親会が終わり、ダミアンの元に現れたデズモンド総裁。ロイドの表情は穏やかな父親モードから、ピりッとしたスパイモードに切り替わります。対話の中でも、接する態度と心の中はまったく異なるので、その変化は見逃せません！
自然な流れで娘アーニャのお詫びを申し入れ、デズモンド総裁への接触に成功した演技派のロイド。その脳内には、過去の資料が叩き込まれていました。ただ、表に姿を見せなくなってからの彼を知るすべはなく、会話の中で人物像を探ろうと頭はフル回転。
後日、お詫びの品を持って自宅に訪問すると申し出ても、取りつく島もなく笑顔でかわされてしまいます。ダミアンはもっと自分のために怒ってほしいと言い縋るのですが……。ここでデズモンド総裁の表情が一変！ ほんの一瞬ですが、威圧のオーラを発した姿は確かに腹に一物がありそうでしたね。
そこで、ロイドはダミアンに語り掛けながら、子供の教育について話を切り替えます。デズモンド総裁の「人と人は結局、永遠に分かり合えん」という言葉に、「だから他国を武力でねじ伏せるのか」と心の中で反論。それでも歩み寄る努力が大切だと語るロイドからは、強い信念がうかがえます。
続いて、第20話の「職業調査の宿題」ネタを持ち出しました。デズモンド総裁が率いる国家統一党についての理解を示すと共に、ダミアンが父へ強い尊敬の念を抱いていることを伝え、ダミアンを褒めるのです。
また、ロイドは、ダミアンにもアーニャは「天邪鬼」だからと2人の仲を取り持とうとします。それを聞いたダミアンの顔は真っ赤に！ 回想シーンのアーニャはどれもきゅるんとしていて可愛かったですね……!!
「べ、別に俺も……」と言いかけたダミアンに、友人たちは驚きを示します。どうやら、「アーニャはダミアンが好き」と勘違いしているベッキーと違って、ダミアンの友人たちは、ダミアンがアーニャを本当に嫌っていると思っているよう。女の子のほうがオマセさん傾向がありますが、この幼い年代の男女差も「家族もの」として面白味がありますね。
ロイドが去ってデズモンド親子の対面。父を前に言いよどむダミアンですが、ロイドやアーニャから掛けられた言葉に背中を押され、ステラ獲得など、これまでの自分の活躍をアピールするのです。デズモンド総裁から励ましの言葉をもらい、満面の笑みを浮かべます！ 大人たちの腹の探り合いをよそに、無邪気に盛り上がる子供たちは眩しいもの。この笑顔が続くよう、ロイドには引き続き平和を守っていってほしいですね。
さて、ロイドと対面時は笑みを浮かべていたデズモンド総裁。しかし、「君は正しい」「君は正しいとも言える」など、含みのある物言いは掴みどころがありません。さらに、去っていくロイドの後ろ姿を睨みつける表情にも、何とも不穏な雰囲気が……。ロイドも「フォージャー」という名前を覚えてもらっただけ良しとして、デズモンド総裁とのやり取りを情報局へと持ち帰ります。
──『SPY×FAMILY』Season 1は今回が最終回。2023年には、Season 2と劇場版が予定されています！ シルヴィア管理官が言うには、イーデン校は「冷たい戦争のフロントライン」。ターゲットに接触できたからこそ、今後どうなっていくかが気になりますね。劇場版はオリジナルストーリーが予定されているのだとか。来年も『SPY×FAMILY』から目が離せません！
〈文/mizuno 編集/水野ウバ高輝〉
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