2018年11月12日、世界が激震するニュースが舞い込みました。
 アメリカンコミックの重鎮、マーベルの父であるスタン・リーの突然の訃報です。
 享年95歳の大往生とはいえ、日本のマーベルファンもショックを隠しきれなかったはず。
 様々なヒーローやヴィランを生み出し、コミックからアニメ、ドラマや映画にまで発展させ、全世界の老若男女に夢と希望を与えた彼はまさにヒーロー。
 そんなスタン・リー(以下、スタン)がマーベルヒーロー達と歩んできた軌跡をまとめました。

『アベンジャーズ』『X-MEN』の創始者

画像引用元:マーベルマスターワークス:アメイジング・スパイダーマン (MARVEL)販売元:ヴィレッジブックス
画像引用元:マーベルマスターワークス:アメイジング・スパイダーマン (MARVEL)販売元:ヴィレッジブックス
 1939年、若きスタンは入社したタイムリーコミック(後のマーベルコミック)で、時代の流れに合わせて様々なジャンルの漫画を描き続けます。
 不況の中、倒産覚悟でスーパーヒーローを詰め合わせたまさにファンタスティックな漫画『ファンタスティック・フォー』を創刊。
 これが大ウケし、マーベルコミックの時代が始まります。
 驚くべきことにスタンは、『ファンタスティック・フォー』を創刊した1960年代だけで『ハルク』『ソー』『アイアンマン』『スパイダーマン』『The X-MEN』など名だたるヒーローたちを輩出したのです!

マーベルの危機を救ったアイアンマン

画像引用元:アイアンマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
画像引用元:アイアンマン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray] 販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
 1990年代、作品の映画化権を映画会社に売りに出すほどの業績不振が続きます。打破すべく、マーベルの個々の作品が同一世界でクロスオーバーする実写映画シリーズ「マーベルシネマティックユニバース(MCU)」計画がスタートしました。
 満を持して2008年、第1作目『アイアンマン』が公開し大ヒット。一世一代の賭けに成功し、その後ディズニーとタッグを組んで次々ヒットを連発し、マーベルは映画史に名を残すまでにのし上がりました。
 それらの総指揮を執ったのが、スタン・リーなのです。

まさかのフィギュアが大人気

 フィギュアといえば、二次元美少女から動物など様々なモデルがあります。
 その魅力はオモ写(フィギュアやおもちゃの写真)というワードでSNSが盛り上がるほど。
 もちろん、マーベルヒーローたちもフィギュアが沢山出ているのですが……スタン・リーのフィギュアもあることを皆さんご存知ですか?
 「漫画の作者がフィギュア化」というワードだけ聞くと需要どこ?? と思いますがさすがスタン、あるんです。
 「スマイリー・スタン」と自称するほどいつもにこやかな彼の優しい笑顔が完全再現されたスタンのフィギュア。ヒーロー達と夢の親子共演が出来るなんてフィギュアだけ。ファンにはたまりません。
 スタンが逝去してからはマーベルフィギュアマニア達が追悼の意を込めて、“ヒーロー達がスタンを見送るような図”のオモ写をSNSにアップしており、それらを見るとより胸が熱くなります。

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カメオ出演でギネス記録

 スタン・リーといえば、マーベル映画のカメオ出演。“世界で最も多くの作品が映画化されたコミック作家”そして“カメオで出演した映画の興行収入の合計が世界一の俳優”というギネス記録保持者です。
 「あのちょくちょく見かけるおじいちゃん誰?」と注目してしまうほど、ほぼ全ての作品にちゃっかりがっつり映ってしまうお茶目さ。
 2019年公開予定のX-MENシリーズ最新作以降は残念ながらカメオ出演は観られないようです。が、なんと同じく2019年公開予定の「アベンジャーズ4」のカメオ出演の撮影は終了しているとのこと!
 最後のカメオ出演となる「アベンジャーズ4」公開がますます楽しみです!

最後の最後までマーベルを守り通したヒーロー

 スタンは、コミックから映画までマーベルの今を作り上げ、守り抜いたと言っても過言ではありません。彼が亡くなったことはこれまでのマーベルの終わりであり、新しいマーベルの始まりを意味します。新しいマーベルが今後どうなっていくのか、きっと彼自身が一番楽しみにしているのではないでしょうか。
 マーベル界最強のヒーロー、スタン・リー。彼はマーベルの作品を通して、ファン達の中で永遠に生き続けるでしょう。
-stan lee will return-

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