2018年、まさかの本格日本展開が実施される海外キャラクターがいます。それが『トロールズ』。
正直日本では聞きなれないキャラクターだという人が多いであろうこのキャラクター、実は10月3日(水)夕方5:55~よりテレビ東京系列にて『トロールズ:シング・ダンス・ハグ!』のタイトルでTVアニメシリーズが放送をスタートするキャラクターなのです。それに向けて早くも夏の時点で本作のマーケティングが開始されていたので、本シリーズのファンとしても、その模様や注目点を紹介します。
そもそも『トロールズ』とは
まずは基本の話。『トロールズ』とはどんな作品なのでしょうか。
『トロールズ』は2016年に公開されたドリームワークス・アニメーションの長編アニメーション映画です。『シュレック』や『マダガスカル』最近では『ボスベイビー』などを製作している会社の作品です。
本作でモチーフとなっているのは髪の毛が長く、独特の顔が際立った妖精のトロール人形。モチーフ同様にトロールたちはみんな髪の毛がやたら長く、それを自在に操ることができるのですが、ドリームワークス・アニメーションではそんな彼らを鮮やかな色彩で彩色し、歌やダンス、ハグが大好きという性格で味付けをしているところが特徴となっています。
本作は日本でこそディスクリリースのみで、劇場未公開作品となってしまった映画なのですが、海外に目を向けると世界的な展開に成功をしている作品のひとつだったりします。すでに続編の『Trolls World Tour!』の公開が決まっている他、今年はNETFLIX向けに『Trolls: The Beat Goes On!』という2Dアニメシリーズが公開されました。そしてそんな『Trolls: The Beat Goes On!』こそが今回『トロールズ:シング・ダンス・ハグ!』として放送されるシリーズなのです。
ぶっちゃけブサイク!トロールズの心配
さて、そんな『トロールズ』には大きな心配が。
果たしてこのトロールたちが日本のユーザーに受け入れてもらえるのかどうか、ということです!
『トロールズ』に出てくるトロールのデザインはお世辞にも、ストレートな“可愛い”とはほど遠いビジュアル。ぺちゃっとした鼻に、大きな口、太い手足、そして鮮やかな色と前述したものの、その実はやたら派手な配色の組み合わせとなっており、カラフルの域を超えて“サイケデリック”に踏み込んでいます。さらに今回の『トロールズ:シング・ダンス・ハグ!』に至っては2D化に伴い、かなりカートゥーン色の強い画風でトロールたちは描かれており、日本人にとっては癖が強く感じられるアニメとなるでしょう。私も主人公のポピーちゃんのことが大好きではあるのですが、そんなポピーちゃん大好きファンクラブ(非公式)の一メンバーの私(これも非公式)をしても、ビジュアル面で気に入ってもらえるのかは不安でして、なかなか日本展開が難しいキャラクターブランドであることはマチガイナイと思っています。
トロールズの日本展開はこんな作戦だ!
さぁそんな『トロールズ』のPR展開をどうしているのか。
その答えは放送に先駆けて公開されて、2018年6月にスタートした日本向けの『トロールズ』公式Twitterアカウントを覗くと見えてきます。
🌈カラフル&キラキラ✨
🎼ノリノリな歌&ダンス🎶『#ボスベイビー』のドリームワークス×ユニバーサル・ピクチャーズが贈る❗
ミュージカル・アニメ「#トロールズ: シング・ダンス・ハグ!」10月~テレビ東京系列にて放送スタート🎉
詳しくは▶https://t.co/UKPclobTGQ pic.twitter.com/tPqvHnO11m
— トロールズ (@Trolls_jp) 2018年8月7日
まずは歌とダンスで推すという点。
ミュージカル映画の側面もある映画版『トロールズ』の映像などをピックアップして、MVで『トロールズ』をPRしています。音楽面はかなり力が入った作品でもあるので、そこで攻めていくのは正攻法と言えるでしょう。一方で『トロールズ』は若干狂った映像表現が盛り込まれている作品でして、その音楽シーンにも多々そんなシーンが紛れています。そういったポイントを体験できるという意味でも、ピックアップされている映像が推されている感じが良いです。
さらにターゲティング。
2018年8月25日(土)と26日(日)にパシフィコ横浜で開催された「ちゃおサマーフェスティバル2018」に『トロールズ』がブース出展しています。フォトスポットが用意されていたり、主人公のポピーやブランチの着ぐるみなどが登場しています。この掘り下げからも女の子……特に低学年層をターゲットしていることが見えてきます。実は海外でも『トロールズ』関連玩具は女の子向けのアイテムが多く登場しています。物語としては特別女性向けの作品という作りにはなっていないのですが、ファンシーなイメージからは女の子の方が引っ掛かりの大きい作品なのかもしれません。うまい具合に学校帰りのガールズたちにアニメが刺さって欲しいところです。
3万人を超える来場者で大盛況だった<ちゃお サマーフェスティバル2018>🌞#トロールズ ブースは、キュートなキラキラメイクを施した女の子たちでいっぱい💖
さらに、ポピー&ブランチが登場すると会場は大盛り上がり🎵たくさんのお友達とハグや写真撮影をして楽しい時間となりました✨ pic.twitter.com/MAf1LZFv5V— トロールズ (@Trolls_jp) 2018年8月27日
そして極めつけはタイアップ。
『トロールズ:シング・ダンス・ハグ!』のOP曲とED曲を、ハロプロ研究生ユニットのつばきファクトリーが務めることが発表されました。歌とダンス、さらには女性人気もあり、なおかつメンバーのイメージカラーもライトカラーが多く採用されているという点でも『トロールズ』のイメージにピッタリ。『トロールズ』との相性は良さ気です。
しかも手堅いのが、本国版で使用されている曲をつばきファクトリーのメンバーがカバーしてくれるという本格的なコラボレーションっぷりです。リリースされる曲をそのまま抱き合わせました、という雑な感じでないところにも気合の入れ具合が感じらます。
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がんばれ!『トロールズ』!
これでもか、というありとあらゆる切り口で『トロールズ』を日本展開させていこうという気概が見られるアクションの数々。かつて、映画『トロールズ』の日本上映を願っていながらも叶わなかった過去を思うと、今回の事前の動きだけを見ても、涙が出てきてしまうほどです。
『トロールズ:シング・ダンス・ハグ!』は放送間近。なんだか、よくわかんない海外のアニメが始まるなぁとか思っているあなたも、まずは立ち止まって、一話見て下さいませ。そして、ちょっとだけでも面白かったら2話、3話……そして映画版。徐々に『トロールズ』の世界に踏み入れていれていって欲しいです。
以上、ポピーちゃん大好きファンクラブ(メンバー募集中)の一メンバーからのお願いでした。ほんと、よろしくお願いします。
(Edit&Text/ネジムラ89)
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