2020年夏に放送を開始したアニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』。
実はこのアニメ、放送される前から結構知られている作品でもあります。
<画像引用元:https://uzakichan.com/ より引用掲載 ©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会>
この作品は『からかい上手の高木さん』(以下、高木さん)と似たテーマであり、同じような話の展開をすることで有名なのです。また一時期、献血ポスター騒動でも話題になりました。そういった理由から実際に原作を読んだことはないけど、タイトルだけ知っているという人が多い作品なのです。
今回は、そんなちょこっと有名な作品のアニメ化を記念しまして『宇崎ちゃんは遊びたい!』とはどんなアニメなのか、最近流行のヒロインについて、そして本家本元である『高木さん』と比べてどうなのかを紹介していきます。
『高木さん』系アニメ『宇崎ちゃんは遊びたい!』は、どんな物語?
『宇崎ちゃんは遊びたい!』は主人公、桜井 真一がヒロイン、宇崎 花に振り回されつつも青春を謳歌する日常系物語にです。
桜井 真一は物静かな性格をしており、大学生活も大勢で騒ぐ時間より1人で静かに過ごす時間を好んでいました。しかし、高校時代の後輩、宇崎 花が同じ大学に入学してから、その生活は徐々に変わっていきます。
<画像引用元:https://uzakichan.com/story01.html より引用掲載 ©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会>
大学に入学し、もう一度先輩と同じ学生生活を送れると期待した宇崎 花でしたが、肝心の先輩は意外とやることが多いので忙しいとのこと。「なるほどー」と残念に思いつつも遠目に先輩を観察していた彼女は、ある事実に気が付いてしまいます。
先輩は全然忙しそうじゃない!? むしろ、ぼっちで暇そう!!
そんな重大な事実に気が付いた宇崎 花は、暇そうな先輩にかまってもらうため、もとい、暇そうな先輩をかまってあげるため、行動を開始していくのでした。
『宇崎ちゃんは遊びたい!』を簡潔にまとめると、先輩と後輩のイチャつきともとれる絡みを描いたラブコメになります。物語の主軸としては『高木さん』と似たような作品で、物語に山や谷などがほとんどない平凡な日常を送るアニメと言えるでしょう。
また、『高木さん』と同様に話数を越えての物語性はほとんどなく、重要な登場人物も非常に少ないのが特徴です。物語理解や登場人物の複雑な関係性などもないため、非常に観やすい作品と言えるでしょう。
しかし、アニメ『高木さん』が1話の中に「消しゴム」「日直」「変顔」「百円」などと複数話があるのに対して、このアニメは第1話「宇崎ちゃんは遊びたい!」のように1話を通して1つの話になっています。そのため、人によっては物語の雰囲気に飽きてしまうこともあるかもしれません。
今後、『高木さん』と同じように1話の中に複数話が入ってくるかもしれませんが、現状ではオチまで長い話や、オチがない話が苦手な人には向かないアニメとも言えます。
しかし、逆にいつまでもヒロインとイチャイチャした雰囲気に浸りたい視聴者にはオススメの作品と言えるでしょう。
アニメ『高木さん』が好きだった人は試しに視聴してみてはいかがでしょうか。
積極的なヒロインが最近流行? ウザかわ系ヒロイン宇崎ちゃんの魅力
<画像引用元:https://uzakichan.com/story01.html より引用掲載 ©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会>
近頃のアニメ業界では、一世を風靡したツンデレヒロインやお淑やかなヒロインではなく、自分から主人公に寄り添っていくヒロインが好まれる傾向にあるのを知っていますか。
確かに、ツンデレヒロインやお淑やかなヒロインは、いまだに根強い人気を持っていますが、『からかい上手の高木さん』の高木さんや『上野さんは不器用』の上野さん、また今度アニメ化が決定した『イジらないで、長瀞さん』の長瀞さんなどのように主人公を物語に巻き込んでいくヒロインたちの人気が急速に上がってきています。
『宇崎ちゃんは遊びたい!』のヒロイン、宇崎 花も最近の流行を取り入れたヒロインであり、またそこが魅力でもあるキャラクターなのです。
宇崎 花は、それはもう鬱陶しく感じてしまうほど、先輩先輩と絡んでくるキャラクターになります。まさに先輩が大好きで堪らない後輩を体現したキャラクターと言えるでしょう。
こんなに懐かれれば、2人は恋愛関係に発展しそうですが、意外とそうはなりません。桜井 真一と宇崎 花は、どこか特別な親しさがあり、そこがいい雰囲気を出す役割をしています。
例えば、ことある毎に付きまとう宇崎 花に対して
桜井 真一「ついてくんな ウゼェ」
宇崎 花「……テレてんスか?」
と鋼のメンタルを見せることも。普通なら結構傷つきそうな場面ですが、2人はどこか男女の関係というよりも男同士の友達にも似た信頼と気安さがあります。それは彼女が女性であることを忘れてしまう、そんな不思議な雰囲気を持っているからかもしれません。
しかし、こんな気安い雰囲気を出しておきながら、彼女はボンキュッボンのグラマラスボディでふとした瞬間に女性を意識させてきます。そんな見た目と雰囲気にギャップがあるのも彼女の魅力と言えるでしょう。
<画像引用元:https://uzakichan.com/story01.html より引用掲載 ©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会>
また、彼女はちょっと先輩を煽るような馬鹿にするような表情をすることが多々あります。そんなちょっとサディスティックな表情も彼女の魅力の一つです。人によっては、新たな性癖に目覚めてしまうかもしれませんね。
このように宇崎 花はウザいだけではなく非常に表情豊かでいろいろな面をみせてくれる可愛いヒロインと言えます。
『宇崎ちゃんは遊びたい!』は人によってはグッとくるシチュエーションがたくさんある作品なので、ぜひ、視聴してみてください。
大ヒットアニメ『からかい上手の高木さん』と比べてどう?
<画像引用元:https://uzakichan.com/story01.html より引用掲載 ©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会>
『高木さん』と『宇崎ちゃんは遊びたい!』の一番の違いは、キャラクターの年齢層と言えますね。
『高木さん』がそうであるように、こういった日常系の作品は、高校や中学が舞台であることが多いです。しかし、『宇崎ちゃんは遊びたい!』は珍しく大学が舞台の作品になります。その点から、『高木さん』と比べてより広い範囲が物語の舞台となってくるでしょう。
例えば、同じアルバイトをするなど青春っぽくていいですよね。また、アルバイトをしているお陰で財布に余裕ができます。今後次第では、どこか遠くへ旅行に行く展開などあるかもしれません。
このように、物語の舞台がより多彩であることが高校や中学を舞台にしている作品との違いなのではないでしょうか。
また、『高木さん』との違いの一つとして、お色気要素が含まれている点が上げられます。ピュアな青春を描いた『高木さん』にはないような、ちょっと色っぽいシーンがあることも『宇崎ちゃんは遊びたい!』の魅力とも言えるかもしれません。
他には、主人公がクールな部分も大きな違いと言えます。『高木さん』では、からかわれて反応する西片もまた、可愛らしく作品の魅力となっていました。それに対して桜井 真一はクールであり、ヒロインのツッコミ役に徹しています。その点は少し残念に思う人もいるかもしれませんね。
主人公の魅力という点では『高木さん』に劣るかもしれませんが、ヒロインの魅力という点ではいい勝負をしています。人によっては評価が別れるでしょう。ぜひ、『宇崎ちゃんは遊びたい!』を視聴して確かめてください。
――以上が『宇崎ちゃんは遊びたい!』の紹介になります。少しは興味を持っていただけたでしょうか。
『宇崎ちゃんは遊びたい!』は『からかい上手の高木さん』と比べると、少し劣ると感じる人もいるかもしれませんが、『高木さん』にはない別の魅力を持った作品でもあります。
ヒロインとのイチャイチャが好きな視聴者にはオススメの作品となっていますので、ぜひ視聴してみてください。
(Edit&Text/天乃ひる)
©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会