◆四葉の複雑な恋心を描いた人気エピソード

<画像引用元:https://www.tbs.co.jp/anime/5hanayome/story/story09.html より引用掲載 ©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」製作委員会>

 アニメ第9話は、春らしく心機一転、それぞれの新生活が描かれていました。

 新クラスの学級長に立候補した四葉は、同じく学級長に風太郎を推薦します。驚きつつも学級長になる風太郎。しかし、その後彼が学級長であることに触れられるエピソードはあまりありませんでした。

 アニメにおいてあっさり流された四葉の推薦エピソードですが、原作では恋に揺れることがあまりない四葉の恋模様が描かれています。

 原作第72話では、唐突に風太郎を推薦したことにより「四葉は風太郎と付き合っているのでは……?」と噂が流れます。

 同級生に問い詰められ「私が 上杉さんと つ…つき……なんて 恐れ多い」と照れながら否定しますが、囃し立てられ意識してしまう四葉。

 根も葉もない噂でしたが「風太郎は四葉と付き合っている」と認識する人たち出てくるほど広まってしまいます。それに対し、四葉は「みんな(姉妹)に悪いよ」と気にしていました。

 悩む四葉に、風太郎は「あり得ないだろ」と一蹴。素っ気ない態度に、彼女は「風太郎は恋愛トークが嫌いだった」と気を遣います。

 しかし、風太郎からは「今は、恋愛をそこまで否定する気にはなれなくなった」と前向きな発言が。それを聞き四葉は「誰を好きになって、どんな恋をしても 私は味方です」と恋の応援を表明します。

 その後、四葉はまた風太郎と会っていたこと囃し立てられるのですが、今度は悲しそうに「ないよ、ありえません」と答え、このエピソードは幕を閉じるのです。

 「みんなに悪いよ」という四葉のセリフからは、風太郎を意識しつつもその気持ちを押し殺し、姉妹に譲ろうとする彼女の恋に対するスタンスが垣間見えました。

 アニメでカットされたこのエピソードは「四葉はただ無邪気なだけでなく、恋をする女の子なんだ」と再認識できる重要なものでした。

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