2017年、リリースから6周年を迎えたスマホゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下、デレマス)。
前述のゲームの楽曲を題材とした音楽ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下、デレステ)も発表から2年が経つなどその人気は衰えを見せるどころか増すばかり!
作中には200人近くのアイドルが登場し、多くのファンを魅了しています。
そんなたくさんのアイドルの中でも、私が注目しているのは、17歳とは思えない大人の魅力を醸し出す謎の美少女高校生、速水奏ちゃんです。
彼女は『デレマス』内で6回行われたアイドル総選挙でも、第1回と第4回を除いて全て30位以内にランクイン(第1回開催時は未登場、第4回では46位)するという実力を有しており、2015年に放映されたアニメ版では美城常務が立ち上げたプロジェクト「Project Krone」におけるリーダー的ポジション(作中ではリーダーであるという明言はされていないが、公式のアニメファンブックでは「顔を務める代表格」という説明がなされている)を務めるなど、作内でもそのカリスマぶりを発揮しております。
そんな彼女の魅力を語るにおいて欠かせないのが、作内で登場する楽曲です。
『デレマス』、『デレステ』内で彼女が関わった楽曲は8曲(CVが付くアイドルのほとんどが歌っている「お願い!シンデレラ」を含み、後述するCDに含まれるカバー曲「奏』を除く)あり、CDの売り上げでもオリコンチャートで記録が残るなど、プロデューサー内でも人気の高い楽曲が揃っています。
今回は、彼女に関連した楽曲とその背景を絡めて、彼女の魅力に迫っていきましょう!
Hotel Moonside
2017年12月現在で唯一のソロCD。
『アイマス』はおろか、アニメ・ゲーム界隈でも珍しいEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)ソングであり、アニメなどに詳しくない人が聞いたら「これがアニソン?」と本気で疑う一曲です。
歌詞が全体的に詩的かつアダルティックでもあり、普段17歳に見られない奏の大人っぽさを全面に押し出した、まさに彼女の名刺とも呼べる楽曲。
2015年に行われたライブ、“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 3rdLIVE シンデレラの舞踏会 - Power of Smile -”にて、CVを担当する飯田友子さんが披露し、そのパフォーマンスの高さとライブでの絶頂感が大きな話題を呼びました。
それはなんとライブ後、一時、Amazonの売れ筋ランキングで2位、前売上率の1,767%UPというように、CDが飛ぶように売れたり、同年末にネット限定で、他のソロ楽曲を差し置いてExtend Live Versionという名前でライブ版にリミックスされたバージョンが配信されるという破格の扱いを受けるほど!
2017年に『デレステ』内の楽曲総選挙においても、ソロ曲部門で第4位を獲得。人気の高さは未だ健在です。
Tulip
2016年『デレステ』内のイベントが初出となったユニット曲。
楽曲を歌うLiPPSは奏がリーダーを務めるほか、塩見周子、 宮本フレデリカ、一ノ瀬志希、城ヶ崎美嘉の5人。揃ってモデル容姿の美女であることから、男女問わず人気の高いユニットでもあります。
また奏は周子、志希、フレデリカのフリーダム3人をまとめる立場でありながら、メンバーのいじられ役になりがちな美嘉を一緒にいじる一面も。
その人気はなんと、版権元の一つのバンダイより5人をイメージしたスティックチャーム&ブラウニーという一風変わったグッズが発売が予定されるほど!
そんな5人が歌う「Tulip」は、複雑なドラムや力強いベースの織り混ざった大人のフュージョンロック。
ユニット名のLiPPSが唇の意味であり、キスを表す擬音「チュー」と掛け合いになっており
、歌詞内でも「スキ」を数回繰り返して「キス」と聞こえるように歌う、未成年(奏と美嘉が17歳、志希と周子が18歳、フレデリカのみ19歳)ながらも背伸びしているわけではない大人のラブソングになっています。
CDも発売初週で3万枚以上でオリコンウィークリー3位、前述した楽曲総選挙ではアルバム部門で堂々の1位を獲得するほどの人気を誇りました。
咲いてjewel / Near to you
2016年、新規にボイスが付いたアイドルユニットによるCD、“jewelries!シリーズ”内の『Cool jewelries! 003』にて登場したユニット曲。
前述のLiPPSメンバーの周子がリーダーを務め、鷺沢文香、二宮飛鳥、橘ありす、速水奏の5人ユニット、CAERULA(読みはカエルラ。CD発売当初ユニット名はなく『デレステ』イベント内で二宮飛鳥が名付けた)」が歌う、ハイテンポなダンス寄りのラブソングです。
「咲いてJewel 」のサビの歌詞後半に「クチビルよせて」というフレーズがあり、『デレステ』の3Dモードで同パートを歌うアイドルを奏に設定すると、奏の時だけウインクをするという特殊モーションが組まれているという細かい演出も。
こちらも前述した『デレステ』楽曲総選挙で、アルバム部門4位を取る快挙。jewelries!シリーズで出た12曲の中では唯一のトップ10入りでした。
なお「Near to you」は『jewelries! 003』の全属性(キュート、クール、パッション)共通の楽曲であり、『デレステ』でイベントが行われた時はありすのみが参加しました。
また余談ですが、この「咲いてjewel」イベントの報酬カードの絵でありすのレッスン後の姿が印象的すぎたことから、Twitterを中心にクソコラが流行したという逸話のあるイベントとなりました。