TVアニメ『呪術廻戦』2期の第31話「宵祭り」では、メカ丸と真人がド派手な戦いを繰り広げたため、今もなおSNSでは話題となっていますが、メカ丸が用意した巨大なロボットはビジュアルだけでなく『新世紀エヴァンゲリオン』のアクションを意識しているように感じます。
実はこれは気のせいではなく、ロボットアニメのオマージュが仕込まれたエピソードとなっていたのです。
◆エヴァすぎるメカ丸!随所で見つかるオマージュ要素
真人や夏油との戦いに備えてメカ丸こと与幸吉は、巨大なロボット・究極メカ丸絶対形態装甲傀儡究極メカ丸試作0号を用意していました。術式という設定ではあるものの、この機体に乗り込んで戦う姿を見るとすっかりロボットアニメのようです。
登場するロボットは、人型であることや口のようなものがあること、細身な体型であること、ケーブルで繋がれていることなどなど……この巨大なメカ丸のデザインからしても、初号機をはじめとした『新世紀エヴァンゲリオン』の機体を思いださせます。
さらに動き出すとその類似性は増していきます。起動した際、雄叫びをあげたと思いきや、軽快に飛んだり跳ねたりといった巨体に似合わない運動神経を見せます。
行動自体も似ているのですが、豪快に跳ねるシーンは実際のアニメのEVA初号機、飛び蹴りを繰り出すシーンはEVA弐号機の動きに“似ている”ではなくもはや“似せている”域です。明らかに『新世紀エヴァンゲリオン』をオマージュした仕掛けといえるでしょう。
これはアニメーションシリーズだけが勝手にやっているわけでもなく、この巨大なメカ丸のデザインは既に原作の漫画からエヴァを思わせるデザインとなっていたり、ほかのエピソードでは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場するミサトの写真をパロディにした東堂のギャグシーンが登場したりしています。
アニメ化するにあたって、その要素をさらに強めた「アニメだからできる演出」を31話では盛り込んでくれたわけです。