手塚治虫の代表作『どろろ』がリメイクされてTV放送されていますね。この作品は、1967〜68年にかけ「週刊少年サンデー」にて連載後、「冒険王」にて1969年5月号から10月号まで連載されていた漫画です。
百鬼丸が自分の体を取り戻すために鬼神と戦う旅をするというストーリーですが、50年以上も前のものなんて信じられないくらい面白い! しかも鬼神を倒して自分の体を取り戻していく度に、体が人間に近づいて弱くなっていくなんて斬新過ぎるお話ですよね!
そんな『どろろ』の原作は、実は、ある事情により未完作品となっていたのです。こんなに面白いのになぜ未完となったのか? その理由と、気になる今季アニメの結末も予想してみました。
なぜ打ち切りになった?
打ち切りのようになってしまった理由は、結論から言うと鬼神との戦いや無惨に死んでいく農民、百鬼丸やどろろの生い立ちなどが「救われない」「陰惨で暗すぎる」「妖怪が怖い」と感じる読者が多く人気が出なかったからと言われています。
少年誌だからこそ、明るく楽しい冒険譚の方が期待されたのかもしれませんね。しかし未完だからと言って不人気作品なんてことは全然なく、やっぱり名作は名作なんですよ。