お嬢様として育てられるとお金の使い方はもちろん、価値観などが一般の人たちと異なる部分を持っているもの。そのため、他人から嫉妬や憎悪などの感情を向けられてしまうこともあり、時には身の危険が降りかかってしまうこともあります。

 そんな彼女たちを目にすると「守ってあげたい!」「悲しませたくない!」という気持ちを抱いてしまうこともあるのではないでしょうか。

 お嬢様たちのどのような部分から「守りたい!」という気持ちにさせられてしまうのでしょうか?

◆ 鈍感ゆえに気づかず……『虫かぶり姫』よりエリアーナ

©由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会

<画像引用元:https://mushikaburihime.com/story.html ©由唯・一迅社/虫かぶり姫製作委員会>

 侯爵令嬢のエリアーナ・ベルンシュタインはおっとりとした性格をしており、本が好きすぎるあまり周囲から「虫かぶり姫」と呼ばれています。どんなことよりも一番本が好きすぎるため、クリストファーから「本を読む時間を与える代わりに結婚してほしい」と告げられるほど。

 そんな彼女は、幼い頃からたくさんの本を読んでいるため、多くの知識を身に付けています。しかし、本ばかりに夢中になっていたため、周囲とのコミュニケーションに少し悩むこともしばしば。ゆえに自分の目で見たまま信じすぎてしまうことがあり、作中では相手の本心とは異なる受け取り方をしてしまう場面が度々見られました。

 第2話では、クリストファーと子爵令嬢のアイリーン・パルカスが恋愛関係にあると勘違いしてエリアーナはショックを受け、涙してしまいます。

 ですが……、アイリーンはエリアーナを貶めようと嘘をつき、アイリーンの父親・パルカス子爵は、エリアーナの暗殺を計画していることをクリストファーは知ってしまったのです。こうした理由から大切に想っているエリアーナを守るためにクリストファー自ら動いており、勘違いされてしまいました。

 しかし、エリアーナ本人はこうしたことに気づくことはできず、クリストファーだけではなく周囲のたくさんの人たちの雰囲気や態度の違いに心を痛めてしまうのです。ですが、周囲の人たちがどれほど自分の周りで助けてくれていたのかを知り、温かな気持ちが芽生えます。

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 おっとりしているゆえに周囲の変化であったり、自分の身に危険が訪れようとしているにもかかわらずまったく気がつかないところがあるエリアーナ。そんな彼女ゆえに危なく、なかなか目が離せないこともあり、守ってあげたいと思わされてしまうのではないでしょうか。

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