◆テロを起こしたのは未来の戦争を止めるため──『文豪ストレイドッグス』より福地桜痴
<画像引用元:https://bungosd.com/character/より ©朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会>
福地桜痴は「天人五衰」のボスとしてテロを起こしていましたが、その目的がアニメ5期の最終話で明らかになり多くの視聴者の涙を誘いました。
福地は軍警最強部隊「猟犬」の隊長でありながら、国家消滅を掲げたテロ組織「天人五衰」のボスとして活動していました。
なぜ彼が国家消滅を掲げるのかは長らく謎とされていましたが、アニメ5期の最終話でその理由が明らかになります。
ある日、彼は36年後に世界大戦が勃発し2億1千万人が犠牲になると未来から暗号を受け取りました。
彼は国家という枠組みがあるから戦争が起きると考え、すべての軍を従える人類軍の総帥を頂点とした超国家人類連邦を築こうとします。国家という枠組みを消滅させ、戦争を止めようとしたのです。
そのため彼はテロを起こして人類軍を手に入れ、自身を福沢に討たせて彼を総帥にしようとしました。しかし、福沢は幼い頃から親しき人を守れる強さを願っており、福地の命を奪うことはできません。
彼はそんな福沢の気持ちを見抜いており、部下の燁子に自身を討たせ、その事実を伏せて福沢に討たれたことにし、幼い頃から願っていた世界平和を実現させようとします。
この真の目的のために自身の命をかける姿や、彼の死に涙する燁子や福沢の姿は「自己犠牲がすぎる」「福沢も燁子も切ない」と視聴者を感動させ、SNSを中心に話題になりました。
なお、最終話が放送される時点でアニメが原作に追いついていたため、アニメ最終話は原作でも描かれていない内容でした。
そのため、アニメオリジナルの展開の可能性があり、このあとに描かれる原作の展開に注目が集まっています。
──世界を作り変える覚悟や親しき者への愛情は、ときとして聖人といえるキャラを悪役にしてしまいます。しかし、目的のために自分の身をいとわない姿は多くの視聴者の感動や涙を誘い、そのキャラが愛される理由の一つになっているようです。
〈文/林星来 @seira_hayashi 編集/諫山就〉
※サムネイル画像:Amazonより
【公式】NARUTO OFFICIAL SITE(NARUTO -ナルト- &BORUTO -ボルト-オフィシャルサイト
©岸本斉史 スコット/集英社
©岸本斉史・池本幹雄/集英社
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
コードギアスシリーズ公式サイト
©SUNRISE/PROJECT GEASS・MBS
アニメ「文豪ストレイドッグス」公式サイト
© 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/2019文豪ストレイドッグス製作委員会