『週刊少年ジャンプ』には見事な死亡フラグが存在し、次のキャラは「こいつやられるな!」と思わせたキャラです。一方で『ガンダム』にも死亡フラグを立てたキャラが多くいますが、中には旗を折って生還したキャラもいます。
◆ジャンプは“死亡フラグ”の宝庫!「あっ!こいつやられるな!」と思わせたキャラ
『週刊少年ジャンプ』は死亡フラグの宝庫で、アニメや漫画を見ていると、「あ、このキャラやられる……」とたびたび予感させられることがあります。歴代ジャンプキャラはどんな死亡フラグを立て、どんな最期をむかえたのでしょうか? 中には公式のネタにされる残念なキャラも……。
●登場時間はたったの40秒弱!『鬼滅の刃』よりサイコロステーキ先輩
『鬼滅の刃』に登場する通称、サイコロステーキ先輩。サイコロステーキ先輩は登場早々に死亡フラグを立てます。
鬼が子どもの姿をしているのを見て、「お、丁度いいくらいの鬼がいるじゃねえか こんなガキの鬼なら俺でも殺れるぜ」と言って、彼は鬼の子どもに斬りかかろうとします。
誰でも三下のようなこのセリフを聞いたら、「死亡フラグがたった!」と思うハズです。
案の定、彼はその後のあだ名の由来になったサイコロステーキのように、賽の目に切られて亡くなってしまいます。
登場早々死亡フラグを立て、見事回収していく姿は死亡フラグの見本と言ってもいいのではないでしょうか?
そんなサイコロステーキ先輩ですが、ファンのなかでは根強い人気があります。彼がアニメで登場すればTwitterのトレンド1位に「サイコロステーキ先輩」が入り、2020年の「ネット流行語100」では、なんと13位にランイクインしているのです。
公式Webラジオでも声優さんのネタにされ「エグいシーンなのにワクワクしてしまう」とコメントされていました。
しかも、サイコロステーキ先輩の登場時間はわずか40秒弱。本名も不明のままに亡くなっていったキャラクターです。40秒弱という短い登場時間で、ここまで話題になったキャラクターもすごいといえます。
●もはやその死はネタあつかい!『ドラゴンボール』よりヤムチャ
『ドラゴンボール』のヤムチャの死はもはや公式からもネタにされ、パロディが生まれるほどです。
ヤムチャの死亡フラグが立ったのは「サイヤ人編」。サイバイマンと戦うときに「オレにやらせてくれ。ここらでおあそびはいいかげんにしろってとこをみせてやりたい」とクリリンに言ったのはあまりにも有名です。
この死亡フラグとは裏腹に、はじめはヤムチャがサイバイマンを圧倒します。死亡フラグを回避したのかと思いきや、サイバイマンがヤムチャに抱きつき自爆。ヤムチャも巻きこまれて亡くなってしまうのでした。
この時にやられたヤムチャの姿は「ヤムチャしやがって」と呼ばれるになり、「無理をしやがって」という意味で使われるようになりました。
そして、あまりの人気ぶりに、この時のヤムチャの姿はフィギュア化してしまうほど。
その後、アニメ『ドラゴンボール超』では、セルフパロディとして再びこの姿が登場しました。
仲間も再びこのヤムチャの姿を見て「この格好見覚えが……」と言っています。ヤムチャのこの死亡フラグは公式からも愛されていますね。
また、昨年に放送されていた『ぼっち・ざ・ろっく!』でもパロディとして登場します。
最近の「ヤムチャしやがって」はこの姿を思い浮かべる人も多いのでは? 公式やファン、たくさんの人から愛される死亡フラグです。
詳しく読む⇒ジャンプは“死亡フラグ”の宝庫!「あっ!こいつやられるな!」と思わせたキャラ3選 公式のネタにされる「残念なキャラ」も……
◆「こいつ死ぬな」って思ったけど……『ガンダム』死亡フラグを回避した2人の猛者
『ガンダム』は、戦死するキャラクターが多いシリーズですが、近年の作品では死亡フラグを立てながらも生存するしぶといキャラクターが多く登場しています。次の2人は、死亡フラグをへし折り終戦まで生きのびた強者です。
●ジョゼフ・ヨット──メタ発言が生存フラグだった?
『∀ガンダム』の第1話から登場しているジョゼフ・ヨットは、第48話で主人公のロランと押し問答の末、∀ガンダムで無理矢理出撃します。しかも∀ガンダムは正規のコクピットであるコアファイターを外し、仮設で別のモビルスーツのコクピットが取りつけられた万全でない状態です。
去り際には恋人のフランが妊娠していることを明かし、「せめてキスぐらいしていきなさいよ」という批難を背中に浴びるなど、この時点で嫌な予感がビンビンします。
戦場ではラスボスであるギンガナムが乗るターンXを相手取り、「やったぜ!フラン!」と勝ち誇るなど完全な死亡フラグを立たせます。
ここでダメ押しとばかりにギンガナムから、「戦場で、恋人や女房の名前を呼ぶときというのはな、瀕死の兵隊が甘ったれて言うセリフなんだよ!」と死刑宣告にも似たメタ発言が飛び出し、サイコミュ攻撃で彼は窮地に陥りました。
ジョゼフ危うしというタイミングですが、救援が間に合い戦線から彼は離脱しています。
ギンガナムのメタ発言は視聴者がジョゼフを案ずる気持ちを代弁することで、死亡フラグを死亡とは別の形で回収したもので、生存フラグだったのかもしれません。
また、最終話で描かれた戦後の場面で、ジョゼフは子守をしながら働いており、終戦まで生きていることが確認できました。
●パトリック・コーラサワー──愛の力で死亡フラグをたたき折る!
『ガンダム』シリーズで死亡フラグ回避といえば「不死身のコーラサワー」こと『機動戦士ガンダム00』のパトリック・コーラサワーを忘れてはいけません。
彼は第1話で、全世界が注目する中、刹那の駆るガンダムエクシアに一方的に撃墜されたため、いわばかませ犬でした。
その後カティ・マネキンと修正も含めたコミュニケーションを重ねて親睦を深めます。何度となく出撃して撃墜されますが、彼女と帯同しつつ最終局面までガンダムマイスターたちの前に立ちはだかります。
最終局面の2期第23話で、カティの乗艦する艦の盾になり、あろうことかカティに告白しながら撃墜されますが、幾度も死亡フラグを折ってきた彼は、当たり前のように生存しエピローグでカティと結婚します。
後日談の劇場版においても、戦闘中に「幸せ過ぎて不死身じゃなくなったみたいです」とカティに告げながら、敵を道連れに自爆を試みるも、直前で救援に来た刹那に救助され生還しました。
コーラサワーは作中でもコメディリリーフの役回りが多く、何となく生き延びてくやしがっているイメージの強いキャラクターです。しかし、そんな彼が生き延びた背景には、彼の卓越した操縦技術があります。
まだ誰もガンダムとの戦闘をしたことがなかった、第1話のエクシア戦においてもその技術の高さが垣間見えるのです。
僚機のモビルスーツは初手で撃墜されているのに対し、コーラサワーだけはしのいでいます。加えてガンダムの装甲に傷をつけられなかったもののコーラサワーの射撃を受けてエクシアは火花を上げていますし、GNソードで乗機を両断される際も、シールドと右腕で防いだ上にコクピットが斬られないように身をかわしています。
セリフの情けなさにイメージをひっぱられますが、決して腕の悪いパイロットではなく、どんなに追いつめられても絶対にあきらめない不屈の戦士なのです。
詳しく読む⇒「こいつ死ぬな」って思ったけど……『ガンダム』死亡フラグを回避した3人の猛者
〈文/アニギャラ☆REW編集部 @anigala01〉
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